コレサワが2ヶ月連続で新曲を配信リリースする。第1弾は1stぬいぐるみ「れ子ちゃん×コントロールベア」のおまけCDとして付属されていたキャリア初のリア充ソング「君とぬいぐるみ」。第2弾は劇場版アニメ「ゴーちゃん。～モコと氷の上の約束～」のエンディングテーマ曲として書き下ろした心弾むカントリーポップ「友達だからかな」。これまでとは異なるアプローチの新曲を完成させ、5/12にはLIQUIDROOMで、コレサワの全アートワークを手掛けるウチボリシンペによる映像を最大限に生かしたワンマンショー「コレシアター04」を開催する彼女に話を聞いた。
──予約販売商品だった1stぬいぐるみのおまけCDに収録されていた新曲「君とぬいぐるみ」の配信リリースが決定しました。彼女の誕生日にゲームセンターのUFOキャッチャーで無駄金を使う彼氏の話になってますね。
ぬいぐるみにつけたい曲だったのでぬいぐるみをテーマに書こうっていうのは決め手で。私のなかでぬいぐるみ＝UFOキャッチャーっていうイメージしかなかったんですよね。お金を出してぬいぐるみを買うというよりかは、楽しみながら買うっていうイメージだったので、自然とUFOキャッチャーの話になっちゃったという感じです。
──どんな二人だといえばいいですか？
私の中では細かく裏設定があるんですけど、言いすぎちゃうと楽しみがなくなっちゃうじゃないですか。あえていうならば、どのくらい付き合っていて、どのくらいの絆で、どういう関係で、どういう仲良し具合で、去年の彼女の誕生日はどう過ごして、来年はどうなのか。それは、聴いた人の、今まで恋愛してきた数とか、失恋してきた数とか、今、その人がおかれている状況でかなり変わると思うんですよね。私はすごいあったかい物語として描いたんですけど。
──最初に聴いたときは、誕生日に何も用意してくれてない男のダメな部分ばかりに目がいってたんですよ。ゲーセンで使ったお金で指輪買えたのにって。
そうですね。MVを公開したときも『この男、クズじゃん！』っていう人もいて。でも、『すごくいい曲じゃん』って言ってくれる人もいたんですよね。だから、聴いた人によって変わるのがすごく面白いなって思って。
──なんども聴いて行くうちに、何気無い一言を覚えてくれてたところとか、彼氏の優しいところが見えてきたんですよね。
あはははは。何かあったんですか？（笑）じゃあ、きっと、今までに思いやりがあった恋愛をしてきたんだと思う。この男の子がただクズに見える人もいると思うんですね。そういう人はこういった経験がないのかもしれない。好きな人が自分のために何かしてくれたこととか、自分が何かしてあげたこととか。報われないこともあるけど、そういうことを色々経験した人の方が、あったかくて絆が深い、長年付き合ったカップルに見えると思いますね。
──コレサワさんがあったかいカップルを描くことも意外だったんですよ。
いや、最近、ライブにカップルがきてくれることがだんだん増えてきてて。そういう二人がイヤフォンを半分ずつにして聴ける曲が今までなかったな〜って（笑）。元彼の曲とか、二人で聴きたくないだろうし。仲良しな二人が聴ける、リア充ソングがあったらいいなっていう気持ちと、コントロールベアのぬいぐるみとコラボするタイミングがちょうどよかったっていうことですね。
──どんな女心を描いてるといえばいいですか？
好きだからしょうがないなっていう感じですかね。好きな時はなんで欠点も可愛くみえるんだろうなとか、好きだから許せちゃうんだろうなっていう感じですね。ただ、この彼氏のちょっとバカなところとかに、強がりで真面目すぎる彼女は救われたりするところがあって。いい関係の二人だなって思います。
──＜大事な約束＞はすぐに忘れるけど、＜どうでもいいこと＞を覚えてくれていたことが嬉しい？
どうでもいいことというよりは、ボソって言ったことを覚えてくれてたら嬉しいんですよね。その物事は何でもいいんですけど、何の気なしに言ったことを覚えてくれてるって、嬉しいじゃないですか。自分も、何の気なしに言った言葉で救われたりすることってあるし、結構、大事だと思ってて。『ちゃんと見逃さずに聞いてたんだ』みたいな。たとえ趣味や好きなものが変わってしまっていても、その一瞬をちゃんと覚えてくれていたのが嬉しいなって思いますね。
──この二人の未来はどう想像してます？
来年は倍返しの誕生日プレゼントが待ってると思います（笑）。美味しいご飯に連れてってもらって、きっと指輪を買ってもらえて。彼氏には頑張ってもらいたいですね。私はいい未来が待ってると思いますけど、きっと、こんなダメ男とは早く別れた方がいいっていう人もいるんでしょうね。
──ご自身の思い出や恋愛観は入ってますか？
10代の頃に彼氏とぬいぐるみをとりまくったことはあります。ミニーちゃんとかプーさんとか、ディズニーのキャラクター。あとは、大きいお菓子とかが無駄に家にあって。別れた途端に、『何でこれとったんだろう？こんなデカイのいらねーや』って捨てましたけど（笑）
──（笑）5月にはテレビ朝日のマスコットキャラクター"ゴーちゃん。"の初の劇場版アニメ「ゴーちゃん。～モコと氷の上の約束～」のエンディングテーマ曲「友達だからかな」も配信されます。
ゴーちゃん。のスタッフさんに、『コレサワさんに書いて欲しい』って言っていただいて。映画がゴーちゃん。とモコちゃんの友情や絆がテーマなので、"友達"をキーワードにコレサワさんらしくって言われたんですけど……。
──あはははは。元彼が置いて行ったタバコを吸って涙する名曲「たばこ」をはじめ、胸キュン恋愛ソングが多いのに。
最初に『あたしを彼女にしたいなら』がすごく好きですって言ってもらって。あれをコレサワらしいと思っていただいているならば、絆や友達というテーマ、映画を観る子供ちゃんたちとどうドッキングしたらいいのかって、すごく戸惑ったというか、期待されてるからプレッシャーを感じて。でも、脚本を読んで、友達って結局、なんなんだろうって感じたんですよね。友達っていうのは辞書で引いても載ってないし、人によって捉え方が違うから定義がない。だから、『友達ってこうだよね』っていう歌よりは、『こう思うっていうことは友達だからなのかな〜』って歌う方が自分らしいなと思って。
