──あらためて、monday night studio® 大橋の音的な特徴はどんなところにあるんですか?
KREVA 俺はリハーサルばっかりやってた記憶が強いんですよね。スタジオにマイクが1本設置してあって、そのマイクで録る音がめちゃくちゃよかったんです。リハーサルの様子を録音したものをバンドメンバーと持ち帰って聴くと本番をイメージしやすいというか。『これでいいよね』ってなる。今回のセッションアルバムもその空気感を残すために生バンド編成でやろうと提案して。もちろん作品にするからライン録りはしてるんだけど、あのマイクで録った音も大切にして。雄志(MCU)くんたちはけっこうレコーディングしてると思うけど……キックでもほとんど録ってないよね?EAST ENDとの曲(「FGスポット feat.KICK THE CAN CREW」)とかはあのスタジオで録ったよね?
LITTLE そうそう。俺は、ULでのプリプロスタジオみたいなイメージのほうが強くて。あそこでダラーッとした時間を過ごすとアイデアが生まれるみたいな。
MCU 俺はトータルで過ごした時間は相当長いんですよね。ソロでけっこうレコーディングもしたので。トラックメイカーが来る前に午前中にスタジオに入って歌詞を書いて、午後から歌入れするみたいなパターンが多かったですね。過ごした時間も長いので、けっこう思い出はあるけど……そんなに悲しくない(笑)
一同 (笑)
LITTLE そこがセッションアルバムの軽やかさにつながってるのかもね。
──なるほど。ウェットなムードが薄いのはそういうことか。
KREVA 『いい思い出をアルバムに残そう!』みたいなテンションじゃないのがよかったなと。そこでウェットな感じを出しても、あのスタジオにまったく思い出のないリスナーからしてみれば『は?』って思うだろうし。残念ではあるけど、悲しくはないという感じですね。
──野音のイベントはどんな内容になりそうですか?
KREVA イベントの内容に関しても千晴が先導してやっていて。
千晴 はい。全編バンド編成でいくつもりで。『monday night studio® session』の収録曲も各出演者の持ち曲もシャッフルするような感じでひとつのショーを作りたいなと思ってます。
KREVA それを聞いて楽しそうだなと。あとは雨が降らなきゃいいんですけどね。野音のステージって雨が降るとすげえ滑るんですよね。まあ、当時のKICK THE CAN CREWがピョンピョン飛び跳ねていたのが悪いんですけど(笑)
──いまは飛び跳ねないんですか?
KREVA いや、いまはもうスタンドマイクでライブができる感じですから。
一同 (笑)
──KICK THE CAN CREW以外での野音の思い出はありますか?
KREVA RHYMESTERの野音ライブにゲストで出たことがあって。リハの時間から会場入りしているのに出番がアンコールだったんですよ。出番を待ってるあいだにうちの事務所の社長が差し入れで泡盛の一升瓶を持ってきて。気がついたら、出番前に1本飲み切っちゃったんですよね。それでめちゃくちゃ酔っぱらったから、調子が悪かったイメージがあります(笑)
──いまはライブ前に飲むことはないんじゃないですか?
KREVA 自分のライブでは絶対に飲みませんね。人のライブにゲストで出る前は飲むこともありますけど。あ、前と変わってないですね(笑)
LITTLE 野音は遊びに行くと楽しいというイメージが強いですね。
MCU 俺は大好きな会場ですね。THE BOOMの野音ライブは何度も観に行ったし、出演もさせてもらったこともあって。
6/26(日) 日比谷野音ライブに向けて