お客さん一人ひとりにちゃんと感情や気持ちを向けるライブがしたい(ぽん)
──ここ1年間のORESAMAのライブはどのような変化がありましたか?
ライブの回数を重ねるごとにぽんちゃんがお客さんに対して伝えようとしている想いが、歌や動きに強く出るようになっていて。それがお客さんに届いてるなと思うシーンは増えていますね。僕もお客さんの前ではテンションが上がって、ギターをたくさん弾きたくなったり、ライブのたびに全然違うフレーズを弾いたりしちゃうんです(笑)。ライブでしか出てこない熱さや感情は素直に出したくて。そしたらお客さんも心を開いてくれるんじゃないかなと思うんですよね。
最近やっと、自分がいちばん楽しむことでみんなを巻き込むことができるという感覚がわかってきて。ライブがもっともっと楽しくなってきたし、もっともっとこうしたい!という気持ちが強くなってきたんです。少しずつ輪が広がっているぶん責任も増しているので、ORESAMAのライブに足を運んでくれる人にいまの自分たちは何を見せられるのか、何を伝えられるのか、伝えたいのか……というのを日々考えています。
──ORESAMAのライブの輪を広げるために、この先どのようなことが必要でしょうか。
いまもそうなんですけど、異世界に連れていくような入り口は大切にしたいと思います。それでお客さんが無意識のうちに身体が揺れたり歌ったり、クラップしたりしてしまうお誘いができて、最後には多幸感にあふれて「ああ、明日もがんばろう!」と思ってもらえる、みんなの活力になれるライブが目標ですね。あと、大きな会場になればなるほど「ステージが見えなかった」や「ほんのちょっとしか見えなかった」ということもあると思うので、お客さん一人ひとりにちゃんと感情や気持ちを向けるライブがしたいです。人が集まれば集まるほど盛り上がっているという雰囲気は出ると思うんですけど、だからこそ“一緒に遊んでいる”という感覚を強く持ちたいです。
──ORESAMAの音楽性とライブへの想いが、2017年で固まった感覚はありそうですね。
自分たちがやっと掴めてきた感覚はあるかもしれないです。イベントはイベントの楽しみ方や刺激があるけれど、ワンマンでないと表現しきれないことはあるから、そういうことをもっともっとやっていきたいですね。「この空間がORESAMAだ」というのをもっともっと更新していきたいですし、その都度自分たちの全部を見せていきたいです。
ORESAMAはディスコのグルーヴィな生感と現代のダンスミュージックの打ち込み感を共存させていて。ライブでは打ち込みと生のベース、ギター、ボーカルという“半生”のスタイルでライブをしているので、ぜひそれを体感してもらえたらと思いますね。
ワンマンにはわたしたちだけを観に来てくれている人しかいないからできることがある(ぽん)
──1月8日のWWW Xワンマンで幕を開けたORESAMAの2018年。このワンマンでは4月にLIQUIDROOMワンマンを行うことが発表されました。
みんなに歌ってほしいなと思って作った「乙女シック」という曲があるんですけど、それをぜひ一緒に歌ってほしいですね。会場が大きくなればなるほど、お客さんの歌は迫力を増してものすごく僕らのところにまで届いてくるし、僕が音楽を作っているのは、カラオケでも、生活のなかの鼻歌でもなんでも、みんなに歌ってもらいたいというのが大きな理由なので。
──10代のとき音楽に人生観を変えられて救われた小島さんが、「ひとりでも多くの人に音楽を届けたい」と思い、歌いたくなる音楽=J-POPを作りたいという想いに辿り着いたんですものね。
だからLIQUIDROOMでぜひ一緒に歌ってほしいし、僕らからもそういうアプローチをしたいと思っています。LIQUIDROOMは僕が楽曲提供をしているDAOKOさんのライブを観に行ったことがあって。そのときに自分の提供した楽曲を演奏していて、僕もあの場所に立ちたいな……と思っていたので、当日が楽しみです。
そっか、小島くんは自分がLIQUIDROOMのステージに立つ前に、LIQUIDROOMで自分の曲が流れてるんだ。それは観ていたら「次こそは!」と思うよね。その願いも叶って良かったです。3ヶ月ごとにワンマンができて、来てくださる方々がいるのもとても幸せですね。以前は「自分たちを観に来ている人しかいない」という状況を理解するのが難しくてワンマンでは変に緊張していたんですけど、最近は「わたしたちだけを観に来てくれている人しかいないからできることがある」とすごく思います。
──LIQUIDROOMでは新曲も聴けるということですね。ORESAMAの2018年にも期待しています。
2017年5月に再メジャーデビューをしてから見せてきた新しいORESAMAの進化形をたくさん見せたいと思っています。自分たちも新しいステージに行こう!という意気込みもありますね。
2017年も新しい扉を開く激動の年だったんですけど、2018年はそれをすべて抱えてステップアップしていきたいですね。
このスピードを緩めたくないよね。ずっと走り続けていきたい。いまだから表現できることは1年後にもうなかったりする……というのをこの数年で実感したので、いまできること、いま思っていることを曲にしていきたいし、2018年は2017年以上にORESAMAでもORESAMA以外の場所でもたくさん曲を書きたいです。止まらない1年にしたいですね。
ORESAMAの「初めて行ったライブ」「愛用品」
コラム記事を後日公開!
■流星ダンスフロア -MUSIC VIDEO- (TVアニメ『魔法陣グルグル』2クール目OP主題歌)