今年で3年目の開催となるフジファブリックの自主企画イベント「フジフレンドパーク」。
7月1日(金)大阪・Zepp Namba、7月6日(水)7日(木)東京都・Zepp DiverCity(TOKYO)それぞれのゲストバンドも発表され、開催が待ち遠しい5月某日、7月7日にゲスト出演のKANA-BOONとフジファブリックのメンバー全員による対談が実現!
インタビュー/三宅正一
好きなバンドと一緒にライブをやると楽しいんじゃないかというシンプルな思いから始まった(山内)
──2014年にスタートした「フジフレンドパーク」が今年3年目の開催を迎えます。最初はこの2マン企画をどういう思いで立ち上げたんですか?
山内総一郎(フジファブリック/Vo,Gt) 最初は単純に僕らがそこまで対バンをしてこなかったというのもあって。好きなバンドと一緒にライブをやると楽しいんじゃないかというシンプルな思いから始まったんです。“VS精神”で戦うというわけではなくて。そもそもそういう精神で相手にこられちゃうとどうしようって感じになるバンドだし(笑)。
金澤ダイスケ(フジファブリック/Key) こられると負けちゃうっていう(笑)。
山内 そうだね(笑)。そういう話をよくしてたんですよ。対バンに関して『あのバンドには負けるな』とか、最初はネガティブな捉え方だったので。そうじゃなくて、一緒に楽しんでもらえそうな、自分たちが尊敬するバンドをお呼びして、イベントに来てくれるお客さんにも楽しんでもたえたらなっていう思いが強いですね。
──2マンって独特の緊張感ってありますよね。
山内 そうですね。でも、僕らの世代からすると、“2マン”っていう言い方もよくわからなくて。シンプルに『対バンやん』って思うんですよね。ただ、2組の対バンとしてその日ならではの空気を作りたいなという思いなんですよね。レコーディングで生まれる音楽の醍醐味もあるけど、対バンライブだからこそ生まれる音楽の醍醐味もあるので。それをお客さんに感じてもらいたいんです。
──過去2回、「フジフレンドパーク」を開催して、特別な感触があったからこそ今年も開催する運びになったと思うんですけど。
山内 そう、全部特別でした。
加藤慎一(フジファブリック/Ba) 『フジフレンドパーク』という冠はあるけど、対バン相手が違うと、ホントにこのイベント自体の色が変わるんですよね。
金澤 間違いなく言えるのは、音楽的な楽しさもそうなんですけど、これは『フジフレンドパーク』というタイトル通り、過去2年の共演バンドと超仲よくなってるんですよね。ホントの友だちみたいな関係性になってる。だから、今回も友だちになりたいバンドにオファーしてるんだろうなって思うんですよ。
──初年度はアジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)も含めて、フジファブリックと関係性の近しいバンドが集いましたよね。
山内 初年度で関係性の近い人が尽きたっていう(笑)。
一同 (笑)
──KANA-BOONは地元の大阪にいるときは対バンをかなりやりまくってたでしょう?
飯田祐馬(KANA-BOON/Ba,Cho) やりまくってるってそんなイヤらしい言い方しなくても(笑)。
──そういう意味じゃないよ(笑)。
谷口鮪(KANA-BOON/Vo,Gt) メジャーデビュー前はよくやってましたね。
古賀隼斗(KANA-BOON/Gt,Cho) 2マンだったら、メジャーデビュー以降はマキシマム・ザ・ホルモンとシナリオアートくらいですね。
小泉貴裕(KANA-BOON/Dr) そう考えると少ないな。緊張してきた(笑)。
──今回の「フジフレンドパーク」でオファーしたKANA-BOON、クリープハイプ、Suchmos(大阪公演)という3組のポイントは?
山内 いや、もう単純に全部カッコいいと思ってるバンドですね。あとは、みんなフェスとか大きなイベントでは一緒になったことはあるけど、そんなに長時間のライブを観たことがなくて。なので、バンドの奥行きを見てみたい3バンドでもあるんですよね。
──だいたいフェスだと1ステージ30、40分くらいですけど、2マンだと1時間くらいのライブセットが見れますよね。
山内 そう。そういう意味でも2組の対バンは化学反応が起きやすいと思うんですよ。いい意味でバンドのドロッとした部分が出やすいというか。
オファーした側、された側、お互いの印象は?!