──なるほど。ドラム始まりの「Theme from quartet」はバンド感が強い1曲ですよね。
岸本 そうですね、この曲はドラマ『カルテット』のメインテーマ曲でもあった1曲でもあったんですけど、僕等以外にもやりそうな楽曲というか(笑)。ラテンジャズとかの要素が入っていたりするので、いままでにやってこなかった感じの曲調でもあるんですよ。
──そうなんですね。少しダークさのある1曲だなと感じました。フィドルも印象的に使われていますし、ベースフレーズもとても印象的でしたし、ユニゾンからピアノの単音へと流れる大きなサウンドから単色への繋がれ方もすごく素敵でした。『カルテット』の劇伴ももちろんのこと、9月から11月にかけて放送されていたNHKドラマ『この声をきみに』での劇中音楽も担当されていましたよね。やはり、その反響は大きいですか?
岸本 大きくあると思いますね。
カワイ 普段、耳でしか聴かない音楽を、ドラマというストーリーのある映像と一緒に聴くことで、すごく深くイメージされたり、印象深く記憶に残ったりするみたいで、より深く聴いてもらってる感じがするんですよね。もちろん、ドラマを見て僕達の存在を知ってくれた方もたくさん居て下さるので。
岸本 劇中の曲を作るときって、その登場人物の心情に寄り添うような楽曲を求められて作ることが多いので、見てくれた人達は、そこに深く感情移入してくれるということで、音だけで聴くよりも深く記憶に残るんだと思うんですよ。むしろ、いままで自分達のバンドの音を作るとき、そういう作り方をしてきたことがなかったから、自分達的にもすごく新鮮なんですよね。そこはすごく大きな変化だと思いますね。最近では、自分達のオリジナルの曲を作るときも、そういう楽曲の作り方をするようになりましたからね。
──それはいつ頃くらいからの変化だったんですか?
岸本 それは4thアルバム『BUTTERFLY』の頃からですかね。
カワイ それまでは岸本と僕が作曲していたんですけど、劇伴を経てから、つかっちゃん(井上)も作曲する様になってきたんで、今回の『UИTITLƎD』では3人で作曲しているんです。
井上 劇伴を担当する機会がなかったら、自分は作曲とかするようにはなっていなかったと思うんですよね。劇伴の音楽をやるようになって、作曲するということが、すごく楽しめるようになってきたというか。
──「Theme from quartet」のような、3人の音意外の音が入ることによっての表現が加わったことも、大きな変化だったりしますか?
カワイ そうですね。これまでは3人の音だけで作ってきたところに、3人以外の音が加わっていくことによって、音楽的な振り幅も広がるし、聴こえ方も変わるし、楽しみ方も変わった気がしますね。
──ライヴの届け方の変化はありますか?
カワイ ライヴではたまにストリングスを入れたりすることはありますね。普段ライヴを見て下さってるお客さんも、ゲストを入れてのライヴも楽しんでくれてるみたいなので、そういう違った魅せ方ができるようになったことも、良かったなって思ってます。
──逆に、fox capture planは、3人の音を色濃く感じられる1曲でもあって。
岸本 そうですね。「繰り返される時空のワルツは千の夢を語り」なんかは、まさにfox capture planの軸といった感じの1曲ですね。
井上 純粋なfox capture planなサウンドですね。ピアノとベースとドラムだけの楽曲ですからね。
──3つの音色だけなのに、圧巻の迫力ですよね。
岸本 ありがとうございます。
──2018年の2月のライヴは、どんなライヴになる予定ですか?
カワイ まだ今の時点ではしっかりと決めていないんですけど、今のところ3人かなと思ってます。
井上 ここ最近は、ファイナルの東京だけストリングスのゲストを入れてのライヴだったりしたんですけどね。2月のライヴではどういう見せ方になるのか、ちょっと楽しみにしていてもらえたらと思います。
岸本 いつもアルバムを魅せるにはどういう構成でみせるべきかっていうところで考えているので、コンセプトアルバムでもあった『BUTTERFLY』と『FRAGILE』は、ストリングスが無いと表現できなかったところが多かったので、ゲストを入れてのライヴだったりもしたんですけどね。2月はどうしましょうかね。
カワイ どうしましょうかね(笑)
岸本 『UИTITLƎD』は必ずしもストリングスが無いと魅せられないライヴというわけでもないので、どうしようかな?って思ってますね。ストリングスとか電子音だったりは、一旦離して考えてるというか。
──同期というのは考えの中にはないんですね。
カワイ 同期は考えてないですね。やっぱり同期に合せなくちゃいけなくなっちゃうんで、生演奏の醍醐味が薄れてしまう気がするから、やはり、その音をどうしても入れるというよりは、音源であった音が無くても、3人で聴かせられる、ライヴだけのアレンジで、あくまでも生演奏を重視したライヴを届けたいなと思ってますね。そこは当初からメンバー内では話していたところでもありますね。
井上 音源は音源の良さ、ライヴはライヴの良さというところで聴かせられたらいいのかなって思っているんですよね。必ずしも音源そのものでなくてもいいんじゃないかなって。
──音源では多くの音で構成されていたものを、3人の音だけで表現するということは、相当なアレンジも必要になってきますよね。
カワイ そうですね。まったく聴こえ方は違ってくると思いますね。
岸本 「Cross View」なんて、シンセの音も入っているし、いろんな音が入ってますからね。でも、ライヴでは3人だけの音でやっているんですよ。だから、個人的には、なんか最近3人の音での「Cross View」に慣れてきてますからね(笑)
井上 またそれはそれでいいんですよ。
カワイ 音数が少ないから物足りないということはないですからね。
──その分音が詰め込まれている印象なので、より密度が濃く感じます、逆に。
カワイ たしかに、そうかもしれないですね。2月のライヴは、まだしっかりと内容は決めていないですが、中国ツアーを経て、国内ツアーも経てのツアーファイナルということもありますので、その集大成であるべく、最高の形で『UИTITLƎD』を届けていけたらと思っていますので、是非、楽しみにしていて頂けたらと思います。
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