──そして、先日、1stフルアルバム「soirée」の詳細が発表されましたが、クラブミュージック周辺のクリエイターが多数参加されてますよね。
好きなんですよね〜。音楽をいっぱい聴きなさいよって言われて。Apple Musicでひたすら聴きあさったり、苦手だった洋楽にも手をつけたんです。それに、今、ラジオのパーソナリティーもやっているので、ディレクターからいろんな曲を教えてもらって。ヒップホップやファンクも聞くし、今一番好きなのは、アシッドジャズで。その中で、自分がどういう音が好きなんだなっていうことが少しずつわかってきたんですね。ライブにもたくさん足を運んで。今、こういうシーンが流行ってるんだなってうことを感じながらも、でも、私こっちの音の方が好きだなっていうことを、拙いながらも周りに伝えていって集めた曲たちになっているので、私の好きな曲が集まったアルバムになってますね。
──曲を選ぶときに何か基準はありましたか?
今まで歌ってきたテイストより、ちょっと大人っぽくしたくて。大人の見せ方をできる曲を選びましたね。夜景も似合いそうな、大人のダンスアルバムになればいいなって思ってました。
──タイトルの『soirée(ソワレ)』は『夜会』とか『夜公演』と訳したりしますね。コンセプトが先ですか?
いえ、最初は『soirée』っていうタイトルも考えてなかったんですけど、いろんな作家さんに曲を募って、選んでみたときに、全体的に踊れるような曲が多いなっていうことに気づいて。『soirée』っていうフランス語のタイトルは、パーティーしようよっていう意味でつけました。ちょうど、ワンマンライブもやることになったので、12月18日に一緒に踊ろうよっていう意味も込めてます。
──ワンマンライブのお話をする前に、もう少し作家さんたちとの作業について聞かせてください。ディスコクイーンとも称されるフリースタイルなシンガーソング・ビートメイカー、G.RINAさんと一緒にやることになったのはどんな経緯でした?
自分の企画ライブを渋谷LOOPで始める時に、スタッフさんが、ずっとアイドル畑にいた私をワンランクあげたいっていうことで、リナさんをDJとしてブッキングしてくれたんです。そこで、リナさんのことが大好きになってしまって。それ以来、リナさんのライブに足を運んだりとか、その次の企画イベントではライブで出演していただいて。ただのファンなので(笑)、もう『好きです』って伝えて、描いてもらいました。
──彼女のコーラスも入ってますね。
そうなんですよ!一緒に歌ってる感覚なので、それがもう幸せすぎて。リナさんの好きなところがいっぱい詰まってる曲だし、めちゃくちゃ好きな1曲になってます。またちょっと新しい一面が見てもらえるといいなって思います。
──CICADAとAFRO PARKERはレーベルメイトですよね。
私、元々、para de casaっていうレーベルのアーティストがみんな好きで。ただ、CICADAは好きだけど、嫌いでもあるんですよ(笑)。売れてるというか、人気もあるし、あっこ(城戸あき子)は歌がうまいし、かっこいいし。悔しいなって思うところもいっぱいあるんですけど、彼らの曲が好きなので、CICADAがやったらカッコいいだろうなっていう曲を自分で歌おうと思った感じですね。AFRO PARKERはヒップホップの子達なんだけど、ちょっと切ない音も作るので、自分の声と合うんじゃないかなって思って。ラップはしてないんですけど、ヒップホップの雰囲気にうまくハマったなって思ってます。
──フレンズとYMCKは?
フレンズも好きで、ライブを見に行ったりしてたので、知り合うきっかけがあって。ガツガツポップじゃなくて、ちょっと踊れるような感じの切ない曲がいいっていう話をして。フロアが揺れるような曲になったと思います。YMCKの曲はアルバムの中では唯一のバラードですね。ザ・冬の曲っていう感じなので、バンドセットでやったらめちゃくちゃいいと思う。3rdミニアルバムに入ってる『常花』がお客さんの間ですごく人気が高いんですけど、『常花』と同じ位、人気の曲になると思います。あと、黒魔さんやDÉ DÉさんの曲も製作中なんですけど、そうとういいものになるんじゃないかなっていう気がしてます。
──レコーディングは順調ですか?
自分の声の魅せ方、使い方がまだ全然足りないなっていうことを感じてますね。そういう意味では、表現力をつけるための挑戦の1枚でもあって。これまではだいたい6曲入りだったんですけど、今回は10曲というヴォリュームなので、全部、同じに聞こえちゃいけないし、みんな、いい曲なので、それを活かせるような、曲に負けないような歌を歌わないといけないなと思ってます。
これまでの作品との一番の違いは?