ニューロティカ 地元への恩返し「八王子ポカポカフェスタ」&ワンマンツアーに絶対来て欲しいと切望するメンバー全員インタビュー！

ポカフェスが八王子に根付いて、いつか、あっちゃんの墓前に報告（笑）

──ワハハ、本気で信じる人がいるから、やめましょう！（笑）クラウドファンディングは過去に2回やっていますが。実際にやって分かった良さってありました？

良さは応援してもらっているのを実感出来ることですね。でも、だからこそ誠実にリターンしなきゃいけないと思うし、そこにすごい責任を感じるんだよね。もちろん、CDを作って売るのも誠実にやらなきゃいけないし、良いものを作らなきゃいけないという責任はあるんだけど。変な話、CDは「面白くない」と思ったら、買った人の責任でもあるから（笑）。クラウドファンディングはそれとは違った責任を感じるし、すごくストレスにもなるし。クラウドファンディング自体に批判的な人もいるけど、俺たちは簡単にお金が集まるとか全く思ってないし、すごく誠実にやってるつもりです。

──支援者の顔が見えるからこそ、強く感じる責任というのがあるんですね。

そうそう。だから、支援してくれる人のためにも映画を作る、アルタ前でフリーライブをやるというのを実現出来たのが一番良いことで。マイナス要素は「お金を集めてる」ってことで、バンドのイメージが悪くなることだよね、簡単にいうと。でも、例えばアルタの時、支援してくれたのは二百数人だったんだけど。当日、アルタ前には2,500人のお客さんが集まってくれて、結果的にはそういうことだと思うんだよね。だから、ポカフェスもそういう感じで支援者の力も借りて、成功出来たら良いなと思ってますけどね。でも凄いよね？儲けナシでやってるんだから。八王子市のためにやってるとしか思えないよね。

それはポカフェスに集まってくれる未来ある子供たちが、10年後20年後に100倍にして返してくれれば、それで良いと思う所存であります。

胡散臭いなぁ（笑）。でも、本当にポカフェスが八王子に根付けば良いですね。あっちゃん亡き後も独り歩きしてもらって、俺が50歳くらいになった時、「ポカフェスってまだやってるんだ」って、あっちゃんの墓参りに行くついでに八王子に行って。「あっちゃん、まだポカポカフェスタやってるよ」って墓前で報告してね。

あっはっは！カッコいいじゃん、それ。いい話だ（笑）

──市外から来てくれる人も多いと思いますが、そんな人に伝えたい八王子の魅力は？

会場が狭間の駅前なので、その日に観光というのは難しいかも知れませんが。ポカフェスが八王子に来るキッカケになって、「次の休みには高尾山に行こうか？」と思ってもらったり。浅川、オヤジが住んでるひよどり山、充実した商店街や小さな個人商店もたくさんあるので、改めて八王子に遊びに来てもらえれば、これ幸いかと思います。

新しいアルバムは、ニューロティカのすごい武器になるんじゃないか？と思う

──そして12月、ポカフェスを終えニューロティカは、名古屋、大阪、東京で『Fuckin’ Xmas』ワンマンツアーを開催。5月に3年ぶりのアルバム『良いか悪いかは別として（笑）』をリリースして、ジャケットも新装して8曲のボーナストラックを加えた『良いか悪いかは別として（笑）決定盤』も発売。新譜もしっかり聴き込んでワンマンに臨んでもらいたいところですが、改めて今作はどんな作品になりましたか？

僕はアルバムに参加するのは初だったんですけど、色んなことにチャレンジ出来たし。今までは昔の曲をひたすら覚えてたけど、今回はゼロから一緒に作れたので曲への想いも強くて。ニューロティカとしてやっていきたいというより気持ちも強くなったし、今作だけじゃなくて次、その次に繋げるアルバムになったと思ってます。

アルバムはしっかり時間をかけて、色んなことをやれて、大変だったけどすごく面白かったし。その結果をボーナストラックとして追加して発表出来たりしているんで、本当に良かったですね。今回はライブでガンガン出来る曲を入れようってテーマで作っていたので、どの曲も実際にライブでやれてい初めてなんで。今後もこのアルバムが、ニューロティカのすごい武器になるんじゃないか？と思ってます。

そう、今回はちょっと作り方が違って。これまではセルフプロデュースだったのが、今回は周りのスタッフの意見も参考にしながら作っていて。「もっと速い方がいいんじゃない？」とか、「もっと短い方がいい」とか、色んな意見を聞きながら、紆余曲折ある中で曲を作っていって、「これが本来の正しい作り方なんじゃないかな？」と思ったりしたな。だから今、昔の曲を最近聴くと「長い曲、結構あんじゃん」とか思わない？（笑）

思う。「昔みたいなパンクっぽい曲が聞きたい」って言われるけど、意外と長いし、そんな速くもなってないんだよね？

そうそう（笑）。だから、新しいアルバムは昔の感じが好きな人にも、好きになってもらえる作品になってると思いますよ。

今回、何回も録リ直して大変だったけど。「あっちゃんはどんな感じがいい？」って言われた時、ARBの最初に買った2ndアルバムの帯に書いてあった、＜ぜい肉を削ぎ落とした めんたいビート＞って言葉を思い出して、「そういうのがやりたい」ってみんなのLINEに送ったら、良い曲がどんどん出来てきて……。

そのLINEを見たカタルは「ぜい肉じゃないんだけどな……」って、ちょっと落ち込んでたけどね（笑）

その時は辛かったよね、「無駄だと思われてるのかな？」って。

いや、カッコいいかな？と思って言っただけだったんだけどね。すみません（笑）

──いま、新曲たちもライブでガンガン育てながら、まだ新鮮さも残っているところで、12月ワンマンってタイミング的にちょうど良いかも知れないですね。

そうだね。5月のワンマンの時に新曲を全曲披露して、初めて聴く曲もみんなすごいノッてくれたから自信にもなったし。あの時、修ちゃん（修豚）が「感動した」ってすごい褒めてくれて、ニューロティカの元メンバーが褒めてくれたのは嬉しかったな。

初めて観る人も絶対楽しめるので、『Fuckin’ Xmas』もぜひ遊びに来て欲しいです。

──あと、近いところでは10月22日（日）に、ずっと出禁になっていた新宿JAMでワンマンがあって、あっちゃんの生誕53歳パーチーがあって……。

あっちゃん、誕生日の日くらいお持ち帰りすれば？

無理無理。あんまりそっちに興味なくなってきちゃってさ、それどころじゃなくなってきちゃったんだよ（笑）

──せっかく髪も増えてパーマあてて、ここからモテようって時にそんな弱気なこと言わないで下さい（笑）。あとはポカフェスの日に、雪とか降らないことを祈るだけですね。

イヤなこと言わないでよ～～！

“大雪で外出禁止”とか言ったら、笑うしかないよね（笑）。あと、そうだ。ポカフェスの夜は、氣志團が八王子でGIGやるみたいだから。氣志團のファンの人がお昼にポカフェスに来てくれるといいなぁ～。あと、翔やんも来てくれるといいなぁ～。

ちょっと寄り道してもらってね。あ、それ書いておいて下さい！（笑）

■「ガンギメナイト feat.ノリピー」MV