高橋 優、過去最大級となるツアーに、「7年間積み重ねてきた“ザ・高橋 優”としてのライブを観てもらいたい」

インタビュー | 2017.11.02 21:00

自分の迷いって、あからさまにお客さんの迷いになっていく

──デビューしてから現在までの高橋 優の歴史の中で、今はどんな時期でどんな気持ちなのかを、教えていただけないでしょうか。

ああ……今、一周した感じしますね、ちょっと。けっこう悩んだ時期とかが長かったんで。それこそタイアップをいただく意味とか、CDをリリースする意味とか、自分の中で頭でっかちになっちゃって、考えすぎてて、なんだかわかんなくなっちゃったことがあったんですけど。

──それはいつ頃ですか。

2012年とか2013年頃がいちばんそうだったですね。東日本大震災があったりして、いろんなことに関して悩む時期だったんですけど。ここ最近、タイアップをいただく意味とか、CDをリリースすることも、自分から率先して楽しんでやれるようになってきているし。自分の中で、「これは控え目にやろう」「これは前のめりでやってやろう」っていうことを、自覚しながらできるようになってきたんで。
それがまったくできなかった7年前と、それはやれる前提で曲作りとかライブとかに臨ませてもらえるようになった今は、同じことをやるにしてもだいぶ違うな、グルッと一周したのかな、っていう感じですかね。

──その、迷っていた頃の悩みというのは、どういうものだったんでしょうか。

あの、誰もが今、二言目には「CDが売れない時代になりました」って言うじゃないですか。「でも頭のいい人たちはすでに次に進んでいるよ」みたいなことも言うでしょ。配信なのか、データで売るのか、いろんな媒体が新しく生まれていたり。
そういうのも、もちろん耳にしない日はないし、横目で見てるんですよね。でも高橋 優っていう存在は、あんまり時代に迎合しなかったんです、ずっと。それでもCDをリリースしたし、それでも生音にこだわってたし。EDMが主流と言われようとも、そういうことには乗らず、沿わず、みたいなところがあって。
今は、そういうスタンスでこれからもやっていきたいな、あせったりすることはないな、と思えているんですけど。当時は「CD出したってどうせ売れないのになんで出すんだろう?」とか、ですかねえ。そういうことにいちいち迷ってたんだと思います。

──曲を作ること自体、ライブをやること自体には迷いはなかった?

うーん、曲を作ること自体はイヤじゃなかったんですけど、たとえば、「高橋 優さん、今回のCMの曲、お願いします。高橋 優さんに書いてほしい曲は、だいたいこういった感じなのでまとめてきました」って、渡されるんですよ。それを聴くと、某売れてるソロ・シンガーの曲がいっぱい入ってたりとかするわけですよ。
「この人に頼めばいいじゃん」って(笑)なんだったら僕、卑屈な部分があるんで、「この人にお願いして断られて、第二案第三案で名前が挙がった俺にしょうがなく来たんだろうな」って、勝手にひとりで悔しがってたりとか。妥協案の俺が、一所懸命曲を書いて、「ああ、高橋 優だたったらまあこの程度か」って思われるんだろうか……って、勝手にひとりで悩んでたんですよ。
その悔しさというのは、今ももちろんあって。でも、もしかしたら妥協案で高橋 優になったのかもしれないけど、「妥協案って思っていたのになんだこのすごい曲は、って驚かれるくらいいい曲を書こうぜ」っていうふうに、今は自分が切り替わってるんで。でもその頃は、そういう思いにかられちゃって。
で、ライブも、そういうふうに迷っていると、動員がすごく悪かったりとか。自分の迷いって、あからさまにお客さんの迷いになっていく、っていうことが如実に見えて。それで、ライブは好きだったはずなのに、一時期はライブすることも怖くなっちゃったりした時期はありました。

そこにいる人の心がどれだけ熱くなったかっていうことの方が絶対大事

──それを好転させていった時期についても、教えていただけますか。

2013年の序盤に、BRAHMANとコラボレーションさせてもらって、「(Where’s)THE SILENT MAJORITY?」っていうシングルをリリースして。BRAHMANと一緒にレコーディングしたり、ライブに出させてもらったり、2マンライブもやらせてもらったり。
その年にリリースしたアルバムが、『BREAK MY SILENCE』っていう、自分の沈黙をぶち破ろうっていうアルバムで。
それを引っさげてのツアーっていうのは、「とにかくもう叫ぼうぜ!」っていうもので。それまでは「高橋 優です、よろしくお願いします、歌います」みたいな感じだったんですけど、「東京―!声きこえねえぞこの野郎―!」みたいに叫んでから歌うようになったんですね。歌よりMCで声かれちゃう、みたいな。
そういうライブをやったら、お客さんも、「そうだろ、おまえはそうだったろう?」っていう感じで、呼応してくれて。1年間通してそういうライブをやったんですね。ずっと叫び続けてたんで、無理がたたって身体を何度も壊したりもしたんですけど。
でも、お客さんもそれにのっかって、僕より先に歌いだしちゃったりとか。こっちも「そうだ、きみの声をきかせてくれ!」って、『BREAK YOUR SILENCE』っていうツアーをやったり。で、最後は『BREAK OUR SILENCE』、一緒に沈黙を壊そうっていうホール・ツアーをやって、ファイナルは初めての日本武道館で。
その一連の流れの中で、答えじゃないけど……やっぱり、会うと会わないでは会った方がいいし、お客さんが多い少ないじゃなくて、そこにいる人の心がどれだけ熱くなったかっていうことの方が絶対大事だな、とか。
自分がどれだけ熱い思いで生きたかどうか、っていうことの方が絶対大事っていうことに、BRAHMANだったり、その時一緒にやってたスタッフだったり、お客さんだったりに教えられた気がしたんです、すっごく。そこらへんからですね、変わって行ったのは。

──ツアーはどんなことを考えておられます?かなり大規模なツアーですよね。

そう、自分の中で過去最大級のツアーになるんですけど。行ったことない地方も多いので、初めましてのツアーになるのかなと思ってるんですよ。
だとすれば、今まで7年間積み重ねてきた「ザ・高橋 優」としてのライブを観てもらいたいな、と思いつつ、今回はアルバムを引っさげてのツアーではなく、今年のシングル3枚、「ロードムービー」「虹/シンプル」「ルポルタージュ」をメインにしたツアーにしたいなと。今まで観たことのある方も、高橋 優の鉄板メニューの中に、そのシングルとカップリング曲たちがどういうふうに練り込まれて、どういうふうに味が変わるのか、というのを楽しんでもらえるライブにできたらな、と思っています。

 

■高橋 優「ルポルタージュ」MV short ver.

 

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高橋 優 全国LIVE TOUR 2017-2018「ROAD MOVIE」

12月7日(木)三郷市文化会館 大ホール【FC限定販売公演】
12月14日(木)千葉県・森のホール21 大ホール
12月19日(火)茨城県・ひたちなか市文化会館 大ホール
12月24日(日)新潟県・新潟テルサ
1月7日(日)宮城県・東京エレクトロンホール宮城
1月8日(月・祝)山形県・やまぎんホール
1月10日(水)秋田県・秋田県民会館
1月12日(金)岩手県・盛岡市民文化ホール 大ホール
1月13日(土)青森県・リンクモア平安閣市民ホール
1月20日(土)福井県・福井市文化会館
1月21日(日)富山県・富山県民会館
1月25日(木)愛媛県・松山市総合コミュニティセンター キャメリアホール
1月27日(土)和歌山県・和歌山市民会館 大ホール
1月28日(日)奈良県・なら100年会館 大ホール
2月1日(木)岐阜県・長良川国際会議場 メインホール
2月3日(土)京都府・ロームシアター京都 メインホール
2月4日(日)兵庫県・神戸国際会館 こくさいホール
2月6日(火)熊本県・市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
2月9日(金)高知県・高知県立県民文化ホール オレンジホール
2月10日(土)徳島県・鳴門市文化会館
2月12日(月・祝)山口県・山口市民会館 大ホール
2月15日(木)大阪府・フェスティバルホール
2月17日(土)岡山県・倉敷市民会館
2月18日(日)島根県・島根県民会館
2月24日(土)佐賀県・鳥栖市民文化会館 大ホール
2月25日(日)長崎県・長崎ブリックホール 大ホール
3月3日(土)北海道・ニトリ文化ホール
3月4日(日)北海道・帯広市民文化ホール 大ホール
3月9日(金)愛知県・名古屋センチュリーホール
3月10日(土)三重県・三重県文化会館 大ホール
3月16日(金)山梨県・東京エレクトロン韮崎文化ホール 大ホール
3月17日(土)静岡県・静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
3月21日(水・祝)宮崎県・都城市総合文化ホール 大ホール
3月24日(土)福岡県・福岡サンパレス ホテル&ホール
3月26日(月)広島県・上野学園ホール
3月29日(木)神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホール
3月30日(金)神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホール
≫ 詳細はオフィシャルサイトにてご確認ください。

ディスクガレージ先行抽選受付

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受付公演:3月16日(金)東京エレクトロン韮崎文化ホール
受付期間:受付中 〜 11月7日(火)23:59

Act Against AIDS 2017 「THE VARIETY 25」
~絶好調俳優大熱唱!本物聴かせますミュージシャン!~

12月1日(金)日本武道館
〈出演〉岸谷五朗 / 寺脇康文 / 三浦春馬
WEAVER / 大黒摩季 / 大谷亮平 / 岸谷香 / サンプラザ中野くん×パッパラー河合×ふなっしー / Skoop On Somebody / 高橋優 / DearDream / 西川貴教 / 花澤香菜 / ピコ太郎 / 柚希礼音 / 他

関連リンク

RELEASE

NEW SINGLE「ルポルタージュ」
(WARNER MUSIC JAPAN)
11月22日(水) SALE
期間生産限定盤(CD+DVD)、通常盤(CD)
※テレビ朝日系 土曜ナイドラマ「オトナ高校」主題歌
※ジャケットイラストは野性爆弾のくっきー描き下ろし!

※期間生産限定盤
※通常盤