lynch.、13周年記念ライブ＜-Xlll GALLOWS-＞で、バンド史上最大キャパの幕張メッセのステージへ挑む。勝負をかけたニューシングル制作秘話、ツアー&幕張への展望を語る！

──では、先ほどもお話に出た３曲目の「THE WHIRL」なんですが。なぜ同じ曲を３回もセルフカバーしようと思ったんですか？

もっと高いクオリティーで録りたいとずっと思い続けてきたからです。12年前の曲なんですけど、ライブでも割とやるんで、いま録り直したらもっといいものになるんだろうなと常々思ってたんです。シングルのC/Wなら許されるかなと思って演らせてもらいました。今回、やっと「あーこれこれ！」という形になりました。特に歌は、これぐらいのクオリティーで当時から歌いたかった。

──こちらは色気が空間に広がっていくような歌でしたね。

この３曲のなかで、歌はこれが一番難しいです。ところどころに吐息を入れたり、小さい笑い声みたいなものも入ってるんですよ。現場ではそれを“変態”と読んでて。「変態もう１本いきます」とか「変態具合が足りません」とかいいながらレコーディングしてました。危ない人になりきって。

──本作のベースはどなたが弾かれてるんですか？

僕が弾きました。インディーズ時代のCDは全部僕が弾いてたんで、それがいいのかなと思って。前作であそこまで錚々たるメンツに演っていただいたので、今回あれ以上にファンを喜ばすためにはどうしたらいいかと考え、自分が弾きました。

──ではこのシングル発売前からスタートした全国ツアー＜TOUR’17「THE BLØODTHIRSTY CREATURES」＞。こちらのサポートベーシストはどなたになるんでしょうか。まさか葉月さんが？

いや。夏のツアーと同じ4名のベーシストが回って下さいます。

──ツアーはどんなものになるんですか？

13周年の幕張メッセ。そこを見据えて、そのゴールに向かって前半戦を走るような感覚で挑むツアーになると思います。このツアーを観た後に13周年の幕張メッセを観ると感慨深いものになる。そういうステージを見せていきたいと考えてます。夏のツアーよりもどこの会場も大きいので、空間の使い方とかいろいろ試して。そこも自分たちのものにしていけたらなと思ってます。

──ツアー後は葉月さんの単独公演、地元・名古屋でのカウントダウンライブを経て、2018年3月11日に、ついにゴールとなる＜lynch.13th ANNIVERSARY-XIII GALLOWS-＞を幕張メッセ国際展示場で開催。この13周年のライブに、2014年に発売したアルバム『GALLOWS』と同じタイトルを掲げた理由を教えて下さい。

13周年というところで、処刑台の13階段とかけて。トレーラーの映像もメンバーが13階段を登っていくんですけど。階段の1段が1年。それを13段登って。処刑台の頂点から見える景色が幕張ということなんです。

──トレーラーの映像のなかで、階段を登っていくみなさんは雨に打たれてずぶ濡れですけど。そこには何か意味があるんでしょうか？

バンド組んだらすぐにメジャーデビューして。その数年後には武道館やってとか。そういうバンドの運び方じゃなかったんで。ウチは。それなりに苦労も多かったですし。

苦節を表現してる？

過酷な状況を表したかったんです

──幕張はどんなライブにしたいですか？大会場だからこそこんなことをやってみたいというものはありますか？

X JAPANのような20mぐらい巨大な火柱が上がる特効をやりたいです！　幼い頃からの夢なんで。

＜VISUAL JAPAN SUMMIT＞で幕張に立たせてもらったとき、ここでワンマンできたらいいなと言ってたんですけど。それがまた一つ叶うので嬉しいことでもありますし。これからやるツアーを通しながら、どんなことがやれるかを探っていきたいと思います。

僕はサウンドに関して、ストレスなく普通にライブができればいいです。

前にいるお客さん、後ろの方にいるお客さん。すべての人が楽しめる演出ができたらいいなと思うんで。そこはこれから詰めていって。間違いなくこれまで観たことがない景色が観られると思うんで、そこは期待してて下さい。

■13th ANNIVERSARY -Xlll GALLOWS- Trailer

■CREATURE / lynch.