石垣島&西表島出身のトレモノが代官山をトロピカルアイランドに変える?!バンド結成から最新ライブまでざっくばらんに語る!

インタビュー | 2017.10.16 18:00

③ トレモノの目指す音

──4人が揃ってから今のように音が仕上がったのはいつ頃ですか?

木田 (メンバーに)ここ5年くらいじゃね? 最初の3年ぐらいはすげえフラフラしてたもんね。

狩俣 いろんなものをやってみて、うまくいかなくて。

木田 四つ打ちのダンス・ミュージックみたいなのをやったり、超どポップな曲をやったり、ファンキーなのをやったりして、収拾がつかなくなっていて。
で、いちばん最初に自分らで作った『トレモノの音』ってアルバムがあるんですけど、そこでカチッと決まったよね。「ゆらゆら」って曲が今作にも入ってるんですけど、レゲエの裏打ちのビートの入れ方とか、そこでようやく確立して。自分らがやりたい音楽が、自分らなりにわかったというか。
バック・ビートは、レゲエとかダブとかのルーツ・ミュージックのそれだっていうのは根底にあって、でも、たくさんの人に届くためには何が必要かっていうと、いいメロディだったり、わかりやすい歌詞だったりが大事だなと思って。
特に今作はそう思って作りました。そういう歌で、いちばん響くものってなんだろう?って考えた時に……それぞれ、故郷ってあるじゃないですか? それを題材にして曲を作れたらいちばんいいな、聴く人が自分を当てはめてくれれば届くんじゃないかな、と思って。
僕らは島出身だし、『island island』ってタイトルで、自分らの故郷を思って作りましたね。

④ ギター難波が「沖縄居酒屋ゆいゆい」店主になるまで

──難波さんはそもそも、どのようにしてこのお店を始めたんですか?

難波良(Gt) もともと私は、18で東京に出てきて、音楽の専門学校に通って、そのあともずっとバンドをやってたんですけれども。突然母親が……西表島で商売をやってるんですけど。居酒屋、スナック、民宿……どれもほんと、クセの強い店で(笑)。
その母親が、父親とかなり激しい夫婦ゲンカをしたみたいで、東京に逃げて来たんですよ。僕は当時、六畳一間のアパートに住んでたんですけど、そこに転がり込んできて。
23歳で、六畳一間に母ちゃんとふたりで生活って、けっこうキツいじゃないですか。お互いにツラくなってきて。そしたら母親が「引っ越すわ、そこで店やる」って言い出して、その2ヵ月後にはこの店がオープンしていて。


木田仲間狩俣 (笑)。

難波 で、「おまえバイトやめろ。物件決めたから店を手伝え」って。それが11年前で、私はコンビニのバイトをやめて──。

木田 ここを手伝いながら、僕と前のバンドをやってたんですけど。

難波 それで3年ぐらいしたら、母親が父親と仲直りして、西表に帰っちゃったんです。

仲間狩俣 わはははは!

木田 はははは。知ってるのにおもしろい、何回きいても。

難波 それで店と僕だけ残ったんです。まあ、俺が音楽やってるから、母ちゃんが店を残してくれた、と俺は思ってるんですけど。

──そう思いたいと。

難波 思いたいです。そう思えば美談になるじゃないですか? でも、毎月なんか、めっちゃ請求されるんです。

木田仲間 (爆笑)。

トレモノ
トレモノ

狩俣 フランチャイズなの?

難波 いや、ほんとそうなの。母ちゃんが帰って「あ、俺の店になったんだな」っていうところから、スタッフを集めて、自分で勉強して経営するようにはしたんですけど。そのあともずっとカネ取られてましたね。

──今は?

難波 いや、さすがに言いました、5年くらい経った時に「いつまで払うんですか? とっくに減価償却してると思うんですが」と(笑)。終わることのないローンを払い続けてる感じだったんで。

⑤ 11/17、代官山UNITワンマンは?

──代官山UNITのライブ、こんなことやりたいと考えていることはあります?

木田 あの、とにかく……「ワーッ!」って。みんなが「ワーッ!」ってなるような。

難波 全然わかんない(笑)。

木田 いや、ほら、沖縄に行った時に、空港下りて海に向かうじゃないですか? 海を見たら「ワーッ!」てなるじゃないですか?気持ちが昂ぶってくるじゃないですか? 『island island』ってアルバムもそうなんですけど、その感じをうまく出せればいいかな、と思ってますね。南の島を感じてもらえるような空間作りですね、テーマは。
セットリストに関しては、もう、グイグイいきます。ビールが進むような。

狩俣 「ビールが進む」はよく言われますね、普段から。

木田 ライブハウスでやるんですけど、お客さんの感覚は野外にいるような。そういう居心地のよさを作っていけたらなと思います。前に代々木公園のイベントに出させてもらった時、小さな子供たちが踊ってくれたんですね。

狩俣 ああ、あれ、うれしかった。踊ってて、知らない子同士が友達になってて。

木田 ライブハウスだけど、ああいう空気感にできたらなあって。

代官山UNITワンマンの大成功を祈念して、乾杯ー!!

沖縄居酒屋ゆいゆい

難波良(Gt)が切り盛りする沖縄料理店。
おじいの作る絶品沖縄料理と、店主難波の人柄に集まったお客さんで連日賑わう、まちの人気店。
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13096819/

 

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「island island tour 2017」 FINAL ONEMAN

11月17日(金) DAIKANYAMA UNIT
18:30 開場 / 19:30 開演
サポートゲスト:ASA-CHANG
※未就学児童は保護者同伴・管理のもとで入場可能(小学生以下はチケット代無料)
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RELEASE

1st FULL ALBUM
「island island」

(WARNER MUSIC JAPAN)
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