ラックライフ・PON(Vo＆Gt)ロングインタビュー。ライブハウスに来た人の世界を変える！バンド史上最大規模となる「Change The World TOUR」に向けて

──このあと、10月はイベント出演が続いて、11月からはツアーが。キャパがどんどん上がってます。

今日気づいたんですけど、2月に渋谷WWWでワンマンをやって、1年後にリキッドルームでやると、倍ぐらいになってるんですよ。ちょっと震えますよね。どんな濃ゆい日々を過ごしてきたんやろって。

──ファイナルの地元・大阪BIGCATもでっかいハコですよ。

大阪の人間としては。リキッドはやったことないからあんまり実感なくて、BIGCATのほうが震えるみたいな。22歳ぐらいの時に、BIGCATでイベントやったらみんなびっくりするやろと思って、勢いだけで企画して、キャパの半分も入らず。そういう場所でワンマンをやろうとしてるんだと思うと、夢みたいな話ですね。

──でもまだ道の途中。夢は大きく。

そうです。まだまだ行くんで。でも、それにしてもやっぱりビビりますね（笑）

──ラックライフになって、ちょうど10年でしたっけ。

来年の3月でちょうど10年ですね。10歳。

──10年目で伸び盛りなんて最高ですよ。なかなかないと思います。

ねえ。時間かかったなー（笑）。予定では22，3歳でバーン！と行ってるはずだったんですけど、30手前になってもうて、あれ？みたいな（笑）。でも続けててよかったなと、最近すごく思います。ずっと長いこと応援してくれてる人もいますし、そういう人たちの中に“やっとだね”みたいな空気感が漂ってて、それはうれしいですね。

──歌う内容も徐々に変わってくるんじゃないですか。人生観とか。

そうなんですかね。僕ね、残念ながら18歳ぐらいから変わってないんですよ（笑）

──あはは。そうか。

曲を作り出した頃から何も変わってない。今でも昔の歌を全然平気で聴けます。ちょっと照れくさいなぐらいはありますけど、“この曲で何を歌いたいか”という根本的なところは全然変わってないです。“うん、ほんまにそれやな”ということを、19歳の自分に言われてる気になったりもしてて。言葉使いは変わってるかもしれないけど、根本的には俺は何も成長してないなというか、それが一回り大きくなっていってるようなイメージかな。根っこは何も変わらずですね。

──それって何なんですかね。ずっと変わらないものって。

シンプルに言うと、最終的には幸せになりたいんですよ、何があろうと。それだけは変わらないですね。ラックライフの曲は今まで100曲ぐらいあるんですけど、バッドエンドが一個もない。曲を聴き終わって、救いがないと悲しすぎるじゃないですか。曲中でさんざん泣いてても、曲が終わった時には“よし！”という気持ちになれるような音楽でありたいとすごく思うし、自分がそうやって音楽に救われてきたので。

──11月から始まる“Change The World TOUR”は、どんな内容になりますか。

シングルの3曲を書き終わって、ツアータイトルどうする？ってなった時に、歌詞をあらためて読み返して、3曲とも“世界”が出てくることにあとで気づいて。僕ら、ライブで“あなたの世界を変えに来ました”って言うことがあって、大きな地球規模の世界を変えることはできなくても、ライブハウスという小さな場所で生きている一人一人の小さな世界をちょっとずつ変えて行って、世界が変わればいいなとすごく思っていて。僕ら自身もライブハウスで先輩のライブを観て、震えて、拳上げて、涙して、バンドやりたい！と思ったわけだし。それをあらためて自分たちのツアーで掲げてやりたいなと思ってます。観に来てくれた人たち、一人一人の世界を変えれるようなライブにしたいですね。

■「リフレイン」MV