──すでに始まってるツアーでも新曲たちを披露してますが、改めて『LIVE A LIVE』という作品を振り返ってみての感想はいかがですか?
ライブで演っての感想は、みんな思ってると思うけど、難しい!(笑)新曲を作る時、「初見の人でも分かるようにシンプルにしよう」っていうテーマがあったんですけど。みんな凝り性なので、無駄に凝りたくなっちゃって。いざ演ってみた時に「なんでこんな難しくしたんだろう?」と思ってると思います(笑)。
あとはライブを基軸として考えたミニアルバムだったので、見せ方も含めて分かりやすくしようと思ってって作ったんですけど。いざ、ライブでやってみると「月曜日が始まんで~」で横モッシュが起きたりして、僕たちはそれを想定して作っていないので、「こうなるんだ!」って思いながら、必死で合わせていたり(笑)。
ただ黙って演奏するだけなら出来るけど、ライブとなると難しいよね。
僕は『LIVE A LIVE』というアルバムは自分たちが出せるものを出し切って作った最高傑作だと思ってるし、やることは全部やってツアーに出たんですけど、ツアーに出てお客さんの反応を見ると、思ってたことのギャップがあったりして。答え合わせをしながら、ちょっとずつ変えていくのもすごく楽しいんです。だからいま、すごく充実してます。
僕も最高傑作が出来たと思ってるし、ドラムのサウンドも自分が出したかった音が出せたと思っているんですけど。いざライブになった時、あの圧力をどう出そう?ってところで苦労してます。あのサウンドを聴きたいって人もきっといると思うので、そういう人を満足させるにはどうしたら良いか?ってところで今も悩んでるんです。だから、ここからどんどん熟成させていきたいと思ってるし、ツアー後半には納得のいくサウンドを作りたいなと思ってるんですけど。いま、考えすぎて頭がハゲそうです(笑)。
あとそうだ。実は僕たち、9月2日に結成5周年を迎えたばかりなんです。
──お~、おめでとうございます! 5年目で“最高傑作”と言える作品が完成して、充実したツアーが出来ているってすごく順調だし、スピード感ありますよね。
そうですね。ただ、そう言ってもらえると嬉しいんですけど、お客さんからしたら、何周年とかどうでも良いことなのかな?とも思っていて。
確かに来年の1月にZepp NAGOYAでワンマンをやることを最近、発表させてもらったんですけど。ネット見てたら、「ヒスパニ、やっとゼップか」みたいな声もあって。
自分たち的には1~2年目は右も左も分からないまま突っ走って、メジャーに行ってからさらに加速した感があって。あの頃はメジャーという台車に乗せてもらいながら、「うお~~っ!」って吠えてた感じだったと思うんですけど。メジャー3年目にもなるとメジャーシーンの中で、かなり好き勝手やらせてもらってるんだってことにも気付いたし。好き勝手やらせてもらってる分、結果は見せなきゃいけないなとも思ってて。いま、そういうバランスもすごく良い状況のような気はしてます。そう考えると5年って、ひとつの良い節目だと思うし。今回のツアーが、今の良いテンション感を十分に発揮できるツアーになれば良いなと思ってるんです。
──『LIVE A LIVE』も説明ナシで、「これがヒスパニです!」と言って間違いないものになったし。現在のモチベーションやテンションの高さが、ライブや作品にちゃんと現れてると思いますよ。また今作は7曲を23分で駆け抜けるボリューム感もバッチリですよね。
自分たちでもそう思います(笑)。俺ら、「短距離なら最強!」ってよく言うんですけど。短距離だと「おら~~っ!」って勢いで行けるから、フェスの30分とかだと、負ける気がしないんです。だから、ワンマンとかの長距離での魅せ方が、今の課題で。アルバムもインスト曲を入れたり、バラードを入れたり、自分たちなりに考えてしまったところがあって。今回のような何も考えず、160km直球で投げれば良い作品だと、このバンドの得意としてる部分が如実に表せるんです(笑)。
──そんな中で「Head Bang!」とか、挑戦的な曲もフックになってますよね。
ありがとうございます。あの曲は僕が初めて作った歌入りの曲だったんですけど、出来上がってみたら良いフックになってましたね。
最初、Tack朗に「それいらねぇだろ?」って言われてたのに。
──やっぱり、Tack朗くんがもろもろのモメごとの張本人じゃん!(笑)
あぁ、そうかも。こうやってインタビューで気付くこともあるんですね(笑)。
──あはは。でも、最高傑作作ろうって言ってる時に、妥協したくないですからね。言いたいことは言って、みんなに反対されたら諦めればいいんだから。
それもあったんですよ! 「シンデレラ・シンドローム」を作ってる時、Tack朗が「これは違う」っていい出して構成でモメて、多数決を取ることになって。僕ら5人なので、「何があっても、3人が賛成した方が正しい」って決めてるんですけど、その時はTack朗とその他4人に意見が分かれて。「これは多数決だから仕方ないよね?」って言ったら、Tack朗が「多数決とかの問題じゃない。ここはリーダーの権限を使って譲らない!」って。
──わはは、ズルいなぁ、なに、リーダー権限で新ルールを発令してるんですか(笑)。
その時は譲れなかったんです。ま、後々になって考えてみれば、あれでいいのかって感じだったんですけど(笑)。
──わはは。あと、資料のともくんの解説で、<『LIVE A LIVE』はコンセプトアルバムという訳じゃないけど、“LIVE”と、“LIVE=生きる”がかかってて、ライブを歌うことで“生と死”もテーマにしてる>とありますが、これは書き進めてる中で見えたテーマだった?
そうですね。以前、ライブのMCで話したことが始まりだったんですけど、「ライブの瞬間が一番イキイキしているし、生きてるってことを実感出来る」ってところから着想して、そういう曲を書きたいなと思ってたんですけど。結果、それをトータルコンセプトに出来るなというのが分かったし、ライブで思い切り楽しむというのにもハマったし。生と死っていうのはもともとよく書いてたテーマだったので、バンドのカラーも出るしと、だんだんパズルがハマっていく感じがあって。7曲で上手くハマったと思ってます。
──<ライブに参戦してる瞬間、お客さんが暑い、臭い、苦しい、痛い、でも楽しいと思うことが生きてる実感になる>とも書いてますが、すごくよく分かるなと思って。日常生活でそういう五感に訴えかけてくる何かって、現代社会だとあんまりないじゃないですか? ライブ好きな人ってわざわざチケット買って、そういう目に遭いにいくんですよね。
そうですね(笑)。僕たち、ライブバンドと言っていただくこともあるし、自分たちでもライブバンドだなと思ってて。音源も大事なんですけど、それも結果、ライブのためだったりするんですよね。結局、現場の生の感じが好きでバンドを始めて、いまに至っていると思うので、ライブにはそれだけの魅力があると思うし。YouTubeでライブも見れちゃう時代ですけど、それでもライブに来てもらって、同じ空間で暑さを共有したいし、生きてることを実感して欲しいし、ライブハウスならではの空気を感じて欲しいですね。
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