──6月にミニアルバム『LIVE A LIVE』をリリース。現在、ツアー真っ最中のヒステリックパニックですが。今年1月にZepp NAGOYA公演を成功させて、2月からアルバムの制作突入。2017年はここまで、あっという間だったんじゃないですか?
「夏が来た!」と思ったら、あっと言う間に終わっちゃいましたね(笑)。ただ、上半期はアルバムを作って、MVや新しいアー写を撮ってと、水面下で動いていたところがあるので。7月にショートツアーがあって、リリースツアーが始まって。「俺たちの2017年がやっと始まった!」みたいな感じもあるから、ここからですね。
僕は夏に4~5回バーベキューをやっていて。溜まった鬱憤を発散してました(笑)。最近はツアーも始まって、ライブで放出出来ていて。試行錯誤ばかりですけど、練る時間もたくさんあったので、上手くいかなくても「こうすればいいんじゃない?」ってのが明確に分かるようになっていたり。溜めの時期も自分たちの糧にもなったなと実感してます。
僕は夏もずっと家でベースを弾いてたんですけど、やっぱりステージに立ちたいっていう鬱憤は溜まってました(笑)。まだまだ発散し切れてないので、27本続くツアーで出し切ろうと思ってます。いや、出し切ります!
──ミニアルバムの制作を経て、明らかに成長した部分ってありました?
この1年でライブの音や魅せ方はガラッと変わりましたね。だから、自分たちでも新鮮で楽しくやれてるし、出来ることもすごく増えたと思います。
魅せるってところでは、照明がデカいよね?去年末くらいから、照明さんが付いてくれるようになったんですけど、見ている人が「あの箇所良かったよね」とか視覚的な部分での感想をくれるようになって。
だから変な話、素人でも違いが分かるってことで。音や機材のことって、ある程度知識がないと分からなかったりするけど。普段、ライブに来ない友達も「今日違ったね」って言ってくれるのは、照明のお陰もあると思うし。僕たちもやってて気持ち良いよね。
最近、ウチの両親が見に来たんですけど、「キラキラだねぇ」って言ってました(笑)。
あはは。じゃあ、間違いないね(笑)。
──『LIVE A LIVE』を聴いてもライブの熱狂が見えて。いま、すごく充実しているのがすごくよく分かるし、ライブで得たものを作品にしっかり反映出来ていますよね?
そうですね。いままでは良くも悪くも、最初から指針を決めた上でアルバムを作っていくってことがなくて、作りながら考えていくことが多かったんですけど。今回は制作前からメンバーの共通認識として、「全曲ライブで使える曲を作ろう!」というコンセプトがあって。実際、このままライブセットとして使えるような作品になったと思うし、最初の下書き通りに忠実に描いていけたと思っています。
──同じものが見える中での制作はスムーズに進んでいった?
どうだろう?毎回モメてはいるけど、今回一番モメたような気もします(笑)。最初、6曲入りの予定だったんですけど、Tack朗さんが「いい曲が出来たから、もう1曲入れたい」って言い出して、それを入れるかどうかでモメたり。
いや、最初は5曲の予定だったんだけど、「5曲じゃ俺たちのやりたいことを表現しきれない」って言って、6曲になったところに「もう1曲入れたい」っていい出したんだよ(笑)。それでレコード会社の人と話し合って……。
──ちなみに最後、どうしても入れたかった曲ってどれですか?
1曲目の「A:LIVE」です。すごいポップなメロディが浮かんで、「これ、キタな!」と思って。でも、出てきたのが一番最後だったんで、そういうことになっちゃいました。
──そうなんだ!いや、そこはわがまま通して正解ですよ。1曲目が無かったら、作品全体の印象やテーマが変わってきちゃいますからね。
ただ、出来上がったのがレコーディング2日前ですからね(笑)。やっちが一番大変だったと思いますよ。
もっと前の段階で大もとの曲があって。アレンジまで終わってて、「よし、これで行こう!」って言って練習までしてたのに、「気に入らないからもう一度やらせてくれ!」って言われて、全然違う曲になって。しかも出来上がってきたのが2日前っていう。
思いついちゃったんだもん(笑)。でも、そういう感じで曲数が増えたりするのは建設的なモメごとだったし、結果、良かったかな?って思いますよ。
ねぇ、この話だとTack朗がレコーディング直前に曲を無理やりねじこんだから、やっちとモメたみたいに取られるけど大丈夫?(笑)
──わはは、そんなことない。2曲目の「ガチ恋ダークネス」から始まってもおかしくないけど、「A:LIVE」はひとつ作品を象徴する曲になってますから。無理して正解ですよ。
確かに「ガチ恋ダークネス」が1曲目でも成り立つんですけど、あの曲のイントロのフレーズを際立たせるためにも、やっぱり「A:LIVE」がなきゃダメだったんですよね。
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ツアーでの手応えは?
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