PENGUIN RESEARCH ライブに込めた熱い想いを語るメンバー全員インタビュー！

インタビュー｜ 2017.09.05 12:00

──それから、ペンギンといえば、やはり敗者の応援歌というか。敗者の立場から這い上がって夢に食らいついていく姿が歌詞の根底にはあると思うんですが。なぜ始まりが敗者なんでしょう。

自分が子供の頃からよくできるタイプじゃなかったからです。運動もできないし勉強もダメだったし。何やっても人より劣ってる。僕は完全に劣等生側の生まれだったんですね。そういう人っていっぱいいると思うんです。世界中に。最初からキラキラできない人。夢は無条件に叶う訳じゃない。それができる人は元から何かを持ってる人だけで、自分はそっち側の人間じゃないというのはとっくに分かってる。だから、例えば「夢を叶えるぞ」という歌詞を書くにしても、そのメッセージを書く以上は心地よくない部分。自分が劣等生側の人間だからこそ、しんどいところもありきで書かないと納得いかないんです。詩を書くときだけは嘘をついちゃいかん。歌詞だけは正直にいようと思ってるだけで、他は特に考えてないんですよ。その結果「泥臭い部分が印象的だね」というのはよくいわれます。

──それを届ける生田さんの、ボーカリストとしての存在感がナチュラルだからこそ、泥臭い歌詞も湿っぽくならないところがいいんですよ。

鷹司はすごく迫力があるとか、圧倒的に上手いとか、悪そうな声でもないですからね。僕の中では一般人よりの普通の声。一般人よりの声だからこそ、僕が書いた言葉も鷹司が歌うことによってリスナー側の歌にしてくれるんですよ。リスナー代表というか。

──あー、なるほど。分かります、その感覚。

圧倒的なカリスマ性、存在感を放って激しい声で歌う人に比べると地味にはなっちゃうんだけど。神田：でもそこは最近、知らぬ間に日本有数の（声の）高さを誇るボーカリストになってきてるし。晶太君が鷹司の音域ギリギリまで攻めて曲を書いてくるんですよ。この「千載一遇～」はその最たるもので。言葉の詰め込み方、ブレスの位置の難しさ、声のキーの高さは過去最高難度。そういやって晶太君が鷹司をヒィヒィいわせる。そこが知らぬ間にペンギンのカラーになってきてるのかなと。堀江：だからね、一般人が死ぬ思いをしてるところがいいんだと思う。ウチのバンドは。普通に歌わせたら普通なんで、無理やり歌わせてヒィヒィいってる様のほうが生きる。

──分かりました。では、今後もさらにもっと生田さんをヒィヒィいわせていく感じで!!

すいません。この「千載一遇～」で僕、初めて“生田鷹司”という生物の限界を感じました（笑）。でも、まあ今後の曲にもこうご期待ということで。

──ペンギンの今後としては、11月から＜PENGUIN RESEARCH LIVE TOUR 2017-2018　PENGUIN QUEST～お台場に導かれし者たち～＞と題したツアーがスタートし、そのファイナルを2018年3月25日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で開催！

僕らはこれまで新宿BLAZE、赤坂BLITZと鷹司がボイスキャストをやったリズムゲームアプリ（『バンドやろうぜ！』）と「敗者復活戦自由形」のMV公開でブワッとチケットが売れて、どちらもSOLDしたんですね。その人たちを本気のファンにして、このツアーファイナルも完全にSOLDさせる気持ちでいきたいと思います。

──では、このツアーで初めてライブを観るという方々に向けて、ペンギンのライブの見どころをアピールしてください。

はいっ！（笑顔で元気よく両手を挙手してアピール）死にもの狂いで最大限の熱量を込めてライブをやってるところ。

演奏が上手くて、曲の幅が広いんで、泣きたい人は泣いていいし、激しくヤンヤしたい人は暴れられる。全方位対応のライブをやってます。

エモい、激しい、楽しい！

お客さんからチケット代としてお金をもらってるじゃないですか？　例えばバレエでもクラシックのオーケストラでも、技術を究極まで極めて、人の次元を超えたスキルでパフォーマンスをしてくれるじゃないですか？　それにはお金を払う価値があると思うですけど。バンドマンって、僕らもですけど、そこまで演奏を極めてないと思うんです。難しいことはやるけど、ワールドクラスのオーケストラの人の基準で演奏してるかっていったら、演奏技術だけでお金を取れるほどではない。手先だけではチケット代には至らないと思うから、その分ウチは寿命を削ってやるぐらいの熱量がないと申し訳なと思ってるので。チケット代に見合うだけの命を削るライブをやってます。

つまり、熱量がスゴいってことです！

■ 「千載一遇きたりて好機」MVフル

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