──好きな音楽が消化されて新たな形で出てくるわけだから、それこそがRAZORらしさですよね。ところで、カップリング曲にはまた別な一面がにじみ出てますが、2曲目の「邪崩」って……どう読むんですか?
──だと思いました!都内にそんな名前の場所がありますよね。そちらは“蛇崩”ですが(実際には“蛇崩”という地名はなく、交差点として残っている)。
そうなんです!たまにそこを通ったりするんですけど、めっちゃカッコいい名前だなって。だから、いつか使ってやろうって思ってたんですよね。
──地名あっての歌詞だったんですか?
そう……ですね。確かに邪悪が崩れていくっていうことでタイトルを「邪崩」に決めたんで。そこは歌詞にリンクしてますよ。
──こちらもハードなサウンドですが、ギターが特に往年のハードロックっぽかったり。
古いとか新しいとかは、あまり分からないんですが、ギターとしてはハードロックの王道ですね。
これは哲也の曲なんですけど、王道のハードロックみたいな始まり方をしてたんで、それが逆に新鮮で。
──哲也さんはその辺を意識されたんですか?
いや~、作っているうちに(苦笑)。俺自身はSIAM SHADEとかX JAPANとか、ハードロックやメタル系の音楽を聴いてきたんで。
──わかります!アイアン・メイデンみたいな王道のストイックさを感じるというか。
結局、自分の好きなバンドの影響は受けていたとしても、自分のフィルターを通して出てきたロックだから、出てきた曲は全然違うんですよ。でも、聴く人によっては、そういうルーツを感じてもらえるのかもしれないですね。猟牙とよく話すんですけど、流行の音色とか楽曲構成には僕自身はあまり乗りたくなくて。自分のやりたい音楽なのか、流行りをやっているのか、わからなくなっちゃうじゃないですか。だったら自分の好きな音楽がにじんでいる方がいいんじゃないかなと思うんです。
確かに今の流行りを追ったら、5年後、10年後に古く感じちゃったりするのかなって。だったら、剣が言うように、自分の好きなもの、求めているものを追いかけた方が正解なのかなって思います。
──しかも、各メンバーで好きな音楽はバラけているでしょうし、結果、個性的な音になっていくわけですね。
俺は洋楽をよく聴いてたんですけど、やっぱりだんだん他の音楽も聴きたくなりましたね。意外と思われるかもしれないんですけど、実は小田和正さんとかも聴いたりします。
いろんな音楽にインスピレーションを受けて、それを自分のフレーズで表現するのが面白いかなって。
──その話の流れで言いますと、通常盤に収録されている「ADAMZ」は、かなりの歌モノですよね。ここまで歌を中心にした曲って初めてでは?
これも原曲が哲也なんですよ。実はレコーディングの最終日のミックス前日までサビの部分が違うバージョンだったんです。猟牙から連絡が来て、“もう一発盛り上げたい”と。
もうちょっとメロディーを歌いたいと思って。レコーディングは終わってたのに、メロを変えたくなったんですよね。
──え?レコーディングのあとに?
だから、このサビの部分だけ、レコーディング・エンジニアは剣なんです。
──こだわりましたね。
RAZORはとがったバンドにしようっていうのは元からあったんですけど、根本をただすと音楽が大好きな5人組でもあるわけですよ。それこそ、純粋にRAZORが好きな音楽にチャレンジすれば、どんな音でもRAZORになるのかなという。そんな自信があったからできた曲ですよね。たぶん、これを聴いてビックリする子はたくさんいると思うけど、こういう裏切りのある曲って、俺はいちリスナーとして好きだったりするんですよ。だから、自分達もそういう驚きは常に与え続けていきたいです。
さっき衍龍が言ったことにつながると思うんです。もっといろんな音楽を聴いた方が楽しいじゃんって。やっぱりいろんな音楽が好きだし、やりたくなるんですよ。その気持ちを抑えることはないんじゃないかなって。だから、オーディエンスの人たちには、いろんな側面を見てもらいたいですね。
──8月から“RAZOR 2nd ONEMAN TOUR 2017 THE LIQUID DIPLOMACY”がスタートしますので、各地でいろんな側面を出していっていただきたいです。
それは昨日、メンバーとも話してたんですよ。“RAZORってこういうところがカッコいいよね”って思ってくれているファンにも、また新たなRAZORを見せたいし、さらなる未来を象徴するツアーにしたいですね。なおかつ、初めて行く土地もあるんで、初めましての方にもたくさん会えるだろうし。スタートしてまだ1年も経ってないバンドなのに、14公演のワンマンツアーをやるっていうのは、だいぶ大胆だと思うんですけど、とにかく触れて欲しいですね。俺らを見たことがない人達もいっぱいいると思うんで。そういう人たちへのお披露目でもあり、この先も一緒に夢を見させる仲間を増やすツアーになると思います。
──めっちゃいいこと言いますね(笑)。
今って、流行り廃りがはやいし、どんどん変化していくじゃないですか。僕らも変わっていくとは思うけど、“RAZORはずっと好きなんだ”って言ってもらえるようなバンドになりたいですね。
大人になると“現実を見ろよ”みたいなことを言いますけど、そういう人たちだって絶対に夢は見ているんですよ。俺らもまだまだ夢を追っているんで、みんなを現実から救って夢を見ることを伝えていけたらなと。そこをRAZORで発信していきたいですね。
──まさに『少年ジャンプ』ですね。
あっ!わかりやすい!それ、俺が言ったことにしてください(苦笑)。
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