bridgeの再結成、ずっと隠してたのに、『PEANUTS CAMP』からオファーが(カジ)
──そうだ、カジくん、bridge出演するんですよね。再結成もびっくりしたけど、あれ以降はもうやらないだろうと思っていたんですが。
カジ そうですね。そもそも再結成自体、全然考えてなかったし、解散してからの22年間、誰からもそういう話が出ることもなかったし。
1年前はそんなこと想像もしてなかったんですけど、去年の夏にCORNELIUSが公開ゲネプロをやった時に、いろんな昔の友達が集まって、同窓会みたいな感じになって。その時に、Penny Arcadeっていう僕らの昔の友達が再結成ライブをするって話をきいて。対バンも当時のバンドが再結成するとか、小山田(圭吾)くんもPenny Arcadeにゲスト参加するってきいたので。
「こういう機会にbridgeがいないのも変だな」っていうのと、「やるんだったら今しかないかな」と思ったので、メンバーに連絡をして、「Penny Arcadeのライブにbridgeで出たい」って話をして。
そのbridgeの再結成、ずっと隠してたんですよ。Penny Arcadeのライブが2月25日で、そこにシークレットで出ることになったんですけど、その日まで誰にも言わないようにしていて。で、その日に「4月9日に再結成ライブをやります」って告知をしようと思っていて。で、それで終わりだったんですけど、その前に『PEANUTS CAMP』のスタッフから、「bridgeが出るってありませんかね?」っていう話が来て。
──え、再結成を知らないのに?
カジ 知らないのに。「僕、すっごい観たいんですけど」って。そういう話をきいたら、みんなを説得して出たいな、期待に応えたいなっていう気持ちになってきて。こういうフェスに出られること自体が……bridgeが活動してた頃、日本にまだフェスってなかったし。
あと、大きかったのが……その再結成ワンマン、ネットオークションでチケットがとんでもない値段になっていて。10万円ぐらいの値段で転売する人が出てきたりして、こういうのはよくないなあ……と考えた時に、フェスだったらそういうこともないだろうし、出させてもらうのがいちばんいいのかなと。
──で、これでもう本当に最後でしょうね。そもそも「いいよ、やろうよ」って簡単に言うメンバーじゃないだろうし。
カジ それは説得してみてすごい思いました(笑)。もうないと思いますね。だから、観たい人はぜひ来てほしいですね。
「ピーキャン音頭」をカジさんにお願いしたいなあ……(村長)
──それから『PEANUTS CAMP』、去年はかせきさいだぁのフリスビー教室とか、スラックラインとか、いろんなワークショップもありましたよね。今年もあります?
カジ あります、あります。
村長 プラス、去年はあと、水の遊び場がなかったので、今年はそれもご用意したいし。それと、『ピータのステージ』と『ナッツのステージ』の2ステージでやったんですけど、今年はプラス、櫓(やぐら)も組んで。夏休みが始まったところっていうのもあるので、お祭り的な要素を追加していきたいなっていうか。
──櫓で何やるんですか?
村長 朝は一番星★ヴィレッジ村長のラジオ体操(笑)。夜は……今日カジさんに相談したかったんですけど、「ピーキャン音頭」っていう新しいコンテンツをやりたいんですよ。音頭をカジさんにお願いしたいなあ……。
カジ そうですねえ、じゃあ──。
──ちょっとちょっと、そんなに簡単に引き受けていいんですか?(笑)
村長 いや、今日まさに、そのキックオフの打ち合わせを、ここでしたくて。それができれば、ただライブをやって、それを観て、っていうだけじゃなくて、いちばん一体感が出る瞬間を作れるんじゃないかなと思って。 それにはやっぱり、キュレーターのカジさんが欠かせないな、って。だから「ピーキャン音頭」を……何分ぐらいですかね?2〜3分ですかね?
カジ 音頭ってテンポがあんまり速くないじゃないですか。4分から5分くらい尺があった方がいいんじゃないですかね。
村長 そうか。で、子供も大人も、見たら一瞬で覚えられるような振付にしたいんですよ。
カジ 振付は前もって広めた方がいいですよね。公式サイトにアップするとか。
村長 そうなんですよ!最初に振付の映像を作ってアップしたいんですよ。そういうイベントって、ほかにないと思うので。それ、宣伝の新しいやり方としてもおもしろいと思うし。
カジ そうですねえ。じゃあ曲調は──。
村長 斬新なものじゃなくていいと思うんですよ。聴き慣れた感じぐらいの方が──。
カジ 野宮真貴さんが──去年出演していただいたんですけど、野宮さん、最近、ピチカート・ファイヴの「東京は夜の七時」と「スウィート・ソウル・レヴュー」の~盆踊りVersion~というのを作ったり、伊勢丹の「おしゃれ盆踊り」っていうイベントに出演されて、歌ったりしてたんですよね。
それとか参考になりますよ。野宮さんの音頭を聴いてると、「そうか、音頭はちゃんと様式美に沿って作った方がいいんだな」ってわかるんですよ。
──すみません、カジくん、これまで音頭的な曲を作ったことは?
カジ ないです(笑)。音頭のノウハウはまったくないですけど、たとえば大瀧(詠一)さんの「ナイアガラ音頭」とかあったじゃないですか。野宮さんの音頭も──ピチカート・ファイヴの曲も音頭にアレンジしても、意外とハマりがいい感じで聴けるんですよ。歌詞はどうしましょうね?
村長 歌詞は、俺とカジさんで作ればいいんじゃないですかね?「ピーキャン音頭 Let’s Chill」みたいなタイトルで……一回ワーッと歌詞のモチーフを書いて送ればいいですか?こういうのって歌詞が先ですか?曲が先?
カジ どっちでもいけますけど、今回はコンセプトがはっきりしてるから、詞先の方がいいんじゃないですかね。
村長 詞先ってなんですか?
カジ 歌詞を先に書くってことです。まずワードだけワーッと投げてもらって、それを僕がまとめて歌詞の形にすることもできますし。
村長 え、マジですか?超楽しいですね!で、その曲をギターで歌うんですか?
カジ いや、ライブで演奏もいいですけど、みんなで踊るなら、カラオケを作って、和太鼓と歌はその場で生、っていう方がいいかも。あ、振付は僕、できないですけど。どうしましょう?
村長 知り合いにそっちのプロがいるから大丈夫です。「1分でわかるピーキャン音頭」みたいな……そうですね、ムービーすぐ作りましょう!(※村長の本職は映像作家。過去、多数のアーティストのMV等を作ってきた)
カジ 最終的な曲の納期は?そこからの逆算で、最初に歌詞のモチーフを送ってもらう期日を……。
(以降、さらに具体的な打ち合わせに入っていったので、ここで終了)
ピーキャン音頭、果たしてどうなる!?
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