──分かりました。では、ここからは今回初めてlynch.を知った方々に向けてお話を聞いていきたいと思います。バンド名にピリオドを付けた理由を教えて下さい。
葉月 バンド名は玲央さんが持ってきたんですけど。文字に書いたとき、点がついてた方が締まってカッコいいなと。ただそれだけです。モーニング娘。の「。」と一緒。
──ピリオドを忘れて表記されることは?
葉月 よーくあります(きっぱり)。いまでも全然ありますよ。
──衣装は黒づくめ。ダークな世界観を持った楽曲を、ラウドかつハードにうねる重量感あるサウンドでアグレッシブに演奏している方々なので、ちょっと近寄りがたい人たちなのかなと言う印象があったんですけど。
玲央 やってる僕らは普通の人です。言っちゃえば、みんなと変わらない。みんなと変わらない普通の人たちが夢を見れることが、すごく素敵だなと僕は思うんですよ。だから、これを読んでる方のなかでバンドをやってプロを志している人たちは、夢を見て欲しいです。ロックバンドのフォーマットはこうあるべきだと言うものに、僕らは一切のっとってないので。
──えっ、それはどう言うことですか?
玲央 まったくないです(笑)。いたって普通。それは、葉月がやってるツイッターとか見てもらえれば分かります。「今日〇〇食べました」とか、本当に普通でみんなと変わらない。ただ、そういった人間がステージに立って数千人近くの観客を集められるところが魅力で。元々僕もライブを観にいっては「いつかああなりたいな」と思ってたんで。それが、いまそうなれてるんだから幸せを感じつつも、みんなにもそう言うチャンスがあるんだよと言うことは伝えたいですね。
──lynch.は特別な人たちではない、と。
玲央 ないです。生まれ持ってのスターはいないです。
葉月 だから、ものすごい普通なんですけど、それをおおっぴらにできるバンドはなかなかいないと思うんです。そこはlynch.の強みですね。普通はある程度カッコつけないと成り立たないじゃないですか?
──ロックバンド、ステージに立つ人は。
葉月 そこもカッコつけないですから。僕ら、釣りのDVD出したりしてますから。
──えーっ!本当ですか?
葉月 ええ。バス釣りが趣味なので出してみたら、これが結構売れました。
玲央 上映会までやりましたから(笑)
葉月 しかも、ソールドアウト。
玲央 最初の明徳の件にも繋がると思うんですが。人が蓋をしたがるようなところも、隠さず見せちゃうんですよ。ロックバンドはこうあらなきゃいけないと言う先入観は持たず、フリーに、オープンにやってきてます。だからlynch.はNGなしですよ。「釣りのDVD?いいじゃん。そんなの出してるぶっ飛んだバンドは他にいないし、釣り好きの人がlynch.のファンになってくれるかもしれないから、出すならちゃんとしたもの出そう」って。
葉月 基本的に隠し事がないんです。今回の明徳のことに関してもしゃべるし。オープンだから、ライブで曲間違えたら「じゃあこれやろうか」ってやっちゃったり。そう言う自由さはすごい強みですね。
──結成当初からそう言うバンドだったんですか?
葉月 いやいや。昔は MCもないし。僕はカリスマを目指してましたから。
──釣り人の前は?
玲央 釣り人の前っていいですね(笑)
葉月 なに食べてるのかトイレに行くのかも分からないようなカリスマを目指してたんですけど。「あ、違うな。これは」と思って。
玲央 元々カリスマじゃない人間がそう言うことをやろうとすると、歪みが出てきちゃうんですよ。その歪みは自分自身もストレスだし、観ている方も何かしらの違和感を感じてたはずなんで。
葉月 それで、自分がなりたいものよりも、自分が立つべきところに立った方が、ゆくゆくはなりたいものになれるんじゃないかってところで、途中から楽しいときは「楽しい!」って言うようになったし。笑うときには笑うようになったら、お客さんの評価が全然変わったんです。「こっちの方がいい」って。こっちのキャラが似合うんだったら、もうカリスマはいいかって(微笑)
──次はそんなlynch.の最新作『SINNERS-EP』についてお伺いしたいと思います。初めてlynch.を聴いてみようという人たちも楽しめる作品になってる気がしたんですが。
晁直 ミニアルバムだからこそ振り幅が広い楽曲が入ってますからね。
悠介 ウチらしさが分かりやすく詰まったものになったと思うんで、初めての人でもこの作品から入ってもらっていいと思います。なかでも「TRIGGER feat. J」という曲はlynch.の魅力が一番分かりやすいと思います。
──6月9日からは全国ツアー“THE SINNER STRIKES BACK”がスタートし、その追加公演ではlynch.初の日比谷野外大音楽堂でのライブも決定しましたね。
晁直 野音は似合わないと思うんですけど(笑)。lynch.には。逆にそのギャップが面白いと思うんで。野外だから、暑さが一番怖いですね。セミが鳴いてるなかでバラードやることになると思うんで。それも含めて楽しんでいただけたらと。
葉月 僕は反響だらけのモヤっとした空間で歌うのが大好きなんですけど、野音はヴォーカルがポーンと空に抜けちゃって吸い取られて戻ってこないんですよ。だから、いつも以上に体力をつけて挑もうと思ってます。
──虫系は大丈夫ですか?
葉月 (即座に)ダメです。大っ嫌い。セミがステージに落ちてたらスタッフ呼びますね。
──(一同笑)照明に向かって集まってくる蛾がたまに口のなかに飛び込んできたりするみたいですけど。葉月さん大丈夫ですか?
葉月 いますぐ野音中止にしたい(笑)でも、母は喜んでるんです。野音やれることを。なので、あの臭い虫除けブレスみたいなのをつけてやるしかないですね(笑)
──グッズで作って売って下さい。
玲央 それで、ここのライブを成功させて、次のステップに行きたいですね。
悠介 僕は夏が大嫌いな人間なので、倒れないように頑張ります。野音は新木場と同じように4人のベーシストでやるんですよ。ツアーを回って、さらにベーシストの方々とも結束力が強くなっていると思うので、新木場とは違った見え方をぜひ楽しんでもらえたらと思います。
■TRIGGER feat. J / lynch.
■『SINNERS-EP』 全曲試聴動画 / lynch.
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