──ギターはどうでした?前回のインタビューでは「楽器を弾くのが楽しくてしょうがない」っておっしゃってましたが。
楽しいですね。腱鞘炎になりましたけど。あはははは。
──(笑)そんなに追い込んだんですね!
追い込むつもりはなかったんですけど、人前でやる以上、練習しないといけないし。そういう部分も含めて、また勉強になりました。やりすぎちゃダメなんだなって(笑)。年齢も考えつつ、楽しむところも残しておかないとなって。
──盛りだくさんな内容の中で、特に印象に残ってることはなんですか?
最終日が誕生日で、名古屋公演だったんです。誕生日当日にライブってなかなかないので、お客さんたちからも<絶対に名古屋いく!>っていうメッセージをもらっていて。意気込みは感じていたんですけど(笑)、当日はステージをそつなくこなしていって、アンコールが終わった、本当に最後の最後で、『夏のステージ・ライト』っていう、私がライブの最後に歌うことが多かったアルバムの曲を、誰からともなく自然発生的に歌ってくれて。本当はもう終わりのはずだったんだけど、みんなが歌い出したから、終わるに終われなくて、私も生声で一緒に歌って。あれは、本当に素敵で、感動的な瞬間でしたね。ライブならではっていう、何かが生まれた瞬間でした。やっぱり、こういう瞬間のために歌ってるんだなと実感したし、すごく嬉しかったです。
──12月10日にファイナルを迎えてから約半年。早速、次のツアーが決定しました。
終わった瞬間に、スタッフの方と『次にまた、なん月くらいにやりたいね』っていうことは話していたので。ちゃんと実現できて、やった!っていう感じですね。
──これからはあまり間を空けずにやっていくと思っていいですか?
はい。宣言しておきます!毎年のローテーションにしていけたらいいなと思ってます。
──それは嬉しいニュースですね。前回のツアーでは「ゆったり目な空間作りで、ロックな要素も入れたい」とおっしゃってましたが、今回のツアーはどう考えてます?
まだ決定してない部分もあるんですけど、踊りをもうちょっと増やそうかなと思ってます。前回は皆さんとの掛け合いを大切にしたかったので、ちょっとロック的にやりたいなと思ってたんだけど、今度は、魅せるっていう要素も増やしたいなと思ってます。だから、また鍛えてます。息切れしないように。
──ギターも引き続き?
弾きます。文化放送のくにまるさんの番組に出た時に『コーヒー・ルンバ』を弾き語りさせてもらって。次回のラジオでは『六本木純情派』をやるって約束したんですけど、ツアーではカバーも含めて、絶賛選曲中です。あと、クリス松村さんのラジオで、クリスさんに『次はピアノの弾き語りで』って言われた時に、『はい』って返事しちゃったんですよね……。だから、ピアノを弾くかも……。
──あはははは。毎回、大変ですね。
大変っていうか、楽しいですね。もちろん、できることしかやらないですし。だから、“見逃したら損です!”って書いておいてください(笑)
──書いておきます。ギターあり、ピアノあり、ダンスありのツアーになる、と。
あと、最近また、日本でのミュージカル文化が盛んになってるじゃないですか。私自身はミュージカルには……お話はいただいた事はあるんですけど、出演した事は一度もなくて。だけど、もともと、エンターテインメントが大好きなので、ライブの中でそういうエッセンスはちょっと取り入れたいなと思ってますね。立ち上がって、拳を振り上げるだけがライブじゃないと思うんですね。もちろん、そういう元気な感じがあってもいいと思うんですけど、座って見てるんだけど、心が踊っちゃうようなシーンも作りたいなって。またふつふつとそういう欲望が湧いてます。
「NAONのYAON」に初出演!