──途中でブランクはありましたが、デビューしてから28年ということになります。それぞれ、LINDBERGのライブで変わったと思うこと、まったく変わってないと思うことを教えていただけますか? 以前、渡瀬さんにインタビューさせていただいた時はジャンプの高さが低くなったとおっしゃってましたが。
川添 ジャンプ力、そんなに変わらないよね。
渡瀬 変わったじゃない?ムチャクチャ、変わった(笑)。
川添 攻撃的でありたいという意識は変わらないですね。見え方としてはそんなに攻撃的には見えないかもしれないですけど。
渡瀬 攻めの姿勢で行くってこと?
川添 そこだけは変わらないと思う。
──平川さんは変わったと感じるところはありますか?
平川 昔はカッコつけるというか、まず自分のプレイのことを考えていたところもあったんですが、今はお客さんが笑顔になってくれて、また来たいと思ってもらえたらという気持ちが強くなってきました。そういう気持ちは昔からあったんですが、ニコニコして見てくれているお客さんの顔を見ていると、より強くなってきました。
渡瀬 前は必死だったってことなんじゃない?
平川 一生懸命やってて、精一杯なところはあったかな。
渡瀬 それがもうちょっと余裕が出てきたというか。
小柳 年を取ったってことですね(笑)。僕はステージ上で、みんなの後ろ姿を見てるじゃないですか。初期の頃はみんな、めまぐるしく動いていたんですが、今はめまぐるしくはなくて(笑)。その場その場でモゾモゾしてたり、バシバシしてたり(笑)。動きはあるにはあるんですが、そんなに大きな動きではない。
──演奏そのものはどうですか?
小柳 音の出し方も大人な感じになってきましたね。ビートの感じも違う。初期の頃はエイトビートにしても前のめりだったのが、年を重ねてくると、だんだん重くなってくるんですよ。それで良くなる曲もあるんですが、意識的に20歳若返ったつもりで演奏した方がいい曲もある。変わってないのは、音の良さですね。以前からみんな、いい音を出していたんですが、そこは変わってない。深みがプラスされて、さらにいい感じになっていると思います。
──バンドサウンドに深みが出たり、懐が深くなったりして、進化しているところもたくさんありそうですよね。
平川 気持ちは変わってないんですけどね。
渡瀬 さっき変わったって言ったじゃない?
平川 ライブでのお客さんに対する気持ちは変わったけれど、音楽に対する気持ちは変わってないし、自分の精神年齢は変わってないってことなんだよね。
──推定で何歳くらいですか?
平川 30才ぐらいかな。
渡瀬 結構、行ってるね(笑)。中年じゃん(笑)。
平川 どれぐらいかはわかんないけど、ほとんど変わってないっていうのは感じてます。ただ、チェリーが言ったように、意識しなくても自然にビートが重くなったりという変化はあると思います。
──渡瀬さんはいかがですか?
渡瀬 強いて言うならば、前よりもステージ上での視野が広くなったかな。
──それはやはり余裕が出てきたということなんですか?
渡瀬 いえ、全然余裕ではないですけれど。多分、昔は自分だけで突っ走ってた部分が多々あった気がしていて。
平川 力が入りすぎて、空回りしちゃうこともよくあったよね。で、他のメンバーも一緒に空回りしていたり(笑)。自分のことで言うと、ギターの弦を強く押さえすぎちゃって、チューニングがずれて、グニュンとなったり(笑)。
川添 ダメだろう、それ(笑)。
渡瀬 今は視野が広くなったというか。多分今のほうがチェリーのことも智ちゃん(川添)のことも達ちゃんのこともファンの人のことも全部見ているという感じ。
川添 昔は見てなかった?
渡瀬 昔はただただ必死に突っ走って走っただけ。
──そういう必死であることの良さもありそうですよね。
渡瀬 気にしすぎも良くないと思うので、私の理想としては半々ぐらいがいいんですよ。周りも見えていて、でも歌にも集中していてという。究極は歌の中に入り込んで、自由自在に歌うことなのかもしれないですけど、まだまだそういう境地にはたどり着けてないですね。
──昨年12月にはコットンクラブで“LINDBERG Christmas Premium Live~リンドサンタがやってくる~”も行っています。新たな試みだったと思うのですが、やってみての感想は?
渡瀬 やって良かったですね。おもしろかったし、楽しかったです。
川添 毎年やりたくなりました。ああいう空間で座ってやるのはとても新鮮でした。
渡瀬 昔はホテルのディナー・ショーとか、イメージ出来なかったけど、今ならば、いい形でやれるんじゃないかな。
──大人の空間だと思うのですが、ああいう場所でのライブの醍醐味というと?
渡瀬 うちらもお客さんもとてもリラックスしてるというのがいいですよね。ご飯を食べるって究極のリラックスでしょ。心を開いていると思うし、そういう人たちの前で歌を歌えるのも楽しいし。
小柳 あの独特な空気感がいいですよね。それにあの空間にあった曲を選んでやるじゃないですか。元気に盛りあがる曲を一切やらずにワンステージやるのは初めての体験だったし、ユーミンのカバーをやったのも楽しかったし。いろいろな発見がありました。
──そうしたステージもありつつ、春のツアーのようなステージもあるのって、いいスタンスですよね。
平川 それぞれの良さがありますね。
──春のツアー、選曲はまだとのことですが、演出含めて、今の時点で考えていることはありますか?
川添 昔の映像も絡めて構成していけたらと思っています。
小柳 映像を一緒に流す曲では映像を見た瞬間に、みんなもタイムスリップすると思うんですよ。その空気感も楽しんでもらえたら。
川添 ここまでがっつりシングル曲をやるのは初めてなので手探りになるとは思うんですけど、おもしろいものになると思います。
──ツアーに来る人にメッセージをいただけますか?
川添 しばらく来てなかったという人たちにも来てもらいたいですね。シングルのツアーだし、知ってる曲ばかりだから、重い腰を上げて来ると、楽しいよ。
渡瀬 来たいけれど、来れなかったという人もいると思うんですけど、お子様同伴スペースもあるし、子連れ大歓迎なので。そういうお年頃の人も多いと思うので。
川添 安心しておいで(笑)。今回は来たことのない人も入りやすいと思いますよ。
──平川さん、メッセージは?
渡瀬 俺のギターを聴け!って?
平川 それです(笑)。
渡瀬 上から目線やな(笑)。さっきと言うことが違う(笑)。
──お客さんも一緒に歌う空間になりそうですね。
平川 みんな、歌える曲は歌ってください。
渡瀬 そうだね。それがいいね。
──毎年、定期的にツアーを開催していくと、お互いにまた会えたという喜びもありそうですよね。
平川 やり続けるのは大変ですが、大事だと思ってます。
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