──話、いきなり飛びますけども。『仮面ライダー』の曲も手がけたんですよね。3月25日に公開された映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』主題歌の「ray of light」。
Maynard それも石ノ森さん。
──そうなんですよね。すごいつながってる。これは偶然?
Maynard 偶然というか恵まれていますね。
Blaise やり方は全然違ってたね。これ(『009』)は1年前ぐらいにオファーが来てて、今回(『仮面ライダー』)は仕上げまであまり時間がなくて。でも、プレッシャーで作るのは、僕たちは得意なんです。
Maynard だいたい“主題歌未定”という時は、ピンチなんですね。
TAX 未定の案件持ってこい!って感じですよ。うちらは(笑)。
──うははは。書いちゃいますよそれ。未定の案件を持ってくれば、MONKEY MAJIKがきっとなんとかしてくれる(笑)。
Maynard 書いてください(笑)。
TAX とにかくなんとかするからって。大変だけど、やれるもんですよ。昔も同じこと、あったもんね。
Maynard 「Around The World」もそうだった。コンビニに並んでた『TVガイド』の表紙が、『西遊記』の主演の香取慎吾さんの顔だったのね。“あ、『西遊記』だ。へえ、香取慎吾さんだ”って。
TAX そうそう。それを二人で見てて。
Maynard “いいなあ、誰が主題歌やるのかな”って見たら、“主題歌未定”って書いてあって。
TAX “うちら一番ぴったりじゃん”って、冗談で言ってたんですよ。
Maynard そしたら、まさか1週間か2週間後に“興味ありますか?”って。もちろんありますって。それが金曜日で、“月曜日までにお願いします”って。
それも、数日で仕上げて欲しいという依頼で。
Blaise 本当は、ちょっとスローテンポな曲がほしかったみたいだけど。“そうじゃなくて、ちょっとクレイジーな、チャイニーズ・ディスコにしましょうよ”みたいな。そこから「Around The World」が生まれたんだけど。数日間で、いろんなコンセプトを考えたね。すごい楽しかった。若かったからね。ノー・ストレス。
TAX それと、つい最近の作品と、全然スケジュール感が変わらない(笑)。
Blaise 今のほうが慣れてきた。“あと1時間で大ヒットを作って”“うん、わかった”って(笑)。
──かっこいいなあ(笑)。
Maynard 『仮面ライダー』はエンディングで、いろんな相談をしながら、こういうのがいいんじゃないですか?っていうものを出したら、それがどんぴしゃみたいに言っていただいて。クライマックスのあとに感動させたいから、“こういう曲がほしかった”って。すごく光栄でしたね。こういう形で参加できて、うれしいですね。
──ちなみにですけど。カナダに、こういう子供向けのヒーローもの番組ってあったりします?
Maynard ありますね。『パワーレンジャー』っていう。もとは日本ですね。
──え、そうなの?知らなかった。
Blaise アメリカのマーベルとDCコミックス系の『スパイダーマン』とか『バットマン』もあったけど、こういうジャパン・アニメーションみたいな番組は、ほとんど日本から来てますね。『アトム』とかね。
──おお。『アトム』も。
Maynard 『ガッチャマン』とかね。フランスのチャンネルをいつも見ていて、とにかく日本のアニメーションをいつも流してたから。あと、『ゴルドラック』って何だっけ?
Blaise 大きいロボットが出てきて。『ガンダム』みたいなやつ。
Maynard あれはかっこよかったな。日本だと、何ていうんだっけ?
(ここでYouTubeをチェックしはじめるBlaise。子供の頃に見たアニメやヒーローものの話でひとしきり盛り上がるメンバーたち)
──えーと、あとで調べときます(笑)。(*『ゴルドラック』は邦題『UFOロボ グレンダイザー』でした)。
TAX そういう思い出を持ってると、日常でも面白いことがありますよね。たとえば戦隊もので赤、青、緑とかがいる中で、赤って真ん中でリーダーだけど、僕は昔からそこにあんまり共感できなくて。横にいる青、緑、黄色とか、その人たちの活躍を楽しみに待ってるという。毎回活躍しないけど、たまに活躍してくれるとうれしいみたいな、そういう見方だったから。この4人が揃うと、自分は赤にはなりたくないというキャラクターになっちゃう。で、たまに頑張るぞみたいな(笑)。
──いつも頑張ってください(笑)。でも言ってることはすごくわかりますよ。僕もそのタイプなんで。
TAX 社会においても、そういうことってありますよね。小さいコミュニティの中でも、そういう役割の人は必ずいる。そういう社会の縮図を見せてくれてたんだなって、今思うと感じるところもありますしね。面白いですよね。
──さあ、そしてリリース後はいよいよツアーが。しかも、キャリア初となる全都道府県ツアー。ついにやりますか。
DICK こうやって一覧にしてみると、すごいよね。10か所ぐらい、やったことにして、やらなくてもいいんじゃない?実は入ってない県があって、すいません気づきませんでしたって(笑)。
──ダメです(笑)。47か所、しっかり決まっちゃってますよ。
DICK ねえ。でもまあ、最初で最後なんで。楽しみにしてますよ。
Maynard たぶん、こういう形でライブハウス・ツアーというのは最初で最後だと思うんですね。最終的に“やってよかったね”という気持ちになればいいよね、という感じのツアー。一つ一つのライブは間違いなく盛り上がると思うし、うまくいくといいなと思う。絶対、期待していいと思います。
──楽しみにしてます。そして、さらなる新曲の披露も期待しますよ。
Blaise ツアーをしながら、いいアイディアが生まれるんじゃないかな。今回のツアーは、感動するツアーになりそうな気がする。インディーズの時代を思い出すと、東北をずっとバスで回ってたから、懐かしい感じがするね。いいリフレクションができるような気がするので、楽しみにしてます。
TAX 行ったことのないところに行くのがまず楽しみなのと。原点回帰ということで、新人の気持ちで、知らない土地で知らない人たちの前で初めて僕たちを見てもらって、一緒に楽しめたらいいなと思います。僕らを見たことのない人の前でやるというのは、バンドを始めた時の気持ちと、お客さんとの出会いという意味では何も変わらないものだと思っているので。地元のライブハウスでやっていた時のように、純粋に音楽を通してその空間を盛り上げる、そういう楽しみ方を全国くまなくやっていきたいなと思ってます。17年目にしてまた初心に戻って、新人のような気持ちで頑張ります。
★本日リリースのNEW SINGLE「Is this love?」ミュージックビデオ(Short ver.)がアップになりました!
■「Is this love?」-Short Ver-
※オフィシャルホームページからもご覧いただけます。
■「A.I.am Human」-Short Ver-
PRESENT
直筆サイン入りツアーポスター&オリジナルクリアファイルを3名様に!
以下を明記の上、メールにてご応募ください。応募〆切は2017年6月12日(月)23:59まで。
※「プレゼントに応募する」ボタンを押すとメールが自動生成されます。
※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。
【メール応募方法】
《宛先》paper-dg@diskgarage.co.jp
《必須記載事項》希望賞品:MONKEY MAJIK ポスター&クリアファイル、郵便番号、住所、氏名、年齢、感想