ALL OFF史上最高の自信作『Re:sound』を引っさげツアーへ！so-heyが語る、バンドの今と未来。

──シングルを作っていく中、タイアップなどもあって、本当にやりたいことがやれないジレンマや溜めこんでいたものもあったんですか？

so-hey　それは意外となかったですね。1stシングルの「One More Chance!!」も、普通だったら「よりポップに聴きやすく」と言われるところなんですけど。アニメのプロデューサーから「死ぬほどツーステ踏める曲を作って下さい」と言われて、「イカレてんな！」と思って(笑)。「よし、やったろう！」と思って、ライブでガチガチに頭振れて踊れて、めちゃくちゃ突き抜けた曲を作ってやろうと思って作れたり。逆にメジャーに行ってから、余計に振り切れた感もあって。今は本当に自由にやれています。

──そうなんだ。アルバムのリード曲「In Shadows」を聴いて、遠慮のない勢いや衝動感みたいなものって、どこか抑えてたものがあったのかな？と思ったんです。

so-hey　あ～、全然違います。「In Shadows」は鬱憤じゃなくて、何も制限のないところで5人が本当にカッコいいと思うこと、バンドを始めた頃にやりたかったことを今、振り切ってやったらどうなるだろう？ってところで作った曲で。ALL OFFの原点の最新版といった感じで、鬱憤を晴らしてるわけじゃないです(笑)。

──なるほど(笑)。で、「Yeah!!」とか「Burn To Ashes」とかは、ライブの熱や空気感を反映したフロア仕様の曲になっていて。

so-hey　そうですね。「Yeah!!」とかエグいくらいお客さんが盛り上がることしか考えてないですからね(笑)。昔はライブの経験も少なくて、想像だけで作ってたんですけど。何年もツアーを回って、お客さんとのやりとりが見えるようになったし。これまではライブでああしろこうしろって指示を出してたところもあったんですけど。自分たちの曲を知ってくれてる人も増えたので、「俺たちがこういう音出してるから、分かってるよな？」みたいにお客さんに委ねているところもあるんです。

──海外でのライブ経験が曲作りに影響を与えた部分はありましたか？

so-hey　思ったのは、日本以上にビートが大事だなってことですね。海外だと身体で感じるビートやグルーヴが第一で、ライブでそれを痛感して。そこはより強化したいなと思いました。そこを強化して、日本で受け入れられないってことはないと思うので。

──そして、3月19日(日)から、リリースツアーがいよいよスタート。アニメでALL OFFを知った人とか、新規のお客さんも増えてると思いますが？

so-hey　ウチらのライブで特徴的なのが、客層がマジでカオスってことで。最前列を女子が占めてて、もうちょっと後ろにキッズが大暴れしてて、その後ろにアニメファンがいて。一番後ろで大人が腕組んで見てるから、どこにアピールして良いか分かんなくて(笑)。でも、そうやって色んな人が来てくれるのが自慢だし、みんなが楽しめるライブをするにはどうしたら良いのか？と考えるキッカケにもなって。歌とか演奏とか、原点をしっかり磨かなきゃって考えにも至ったし。お客さんに教わることはすごく多いです。

──ツアー前半はツーマン3本、後半はワンマン3本が控えています。

so-hey　対バンが好きなので、ツーマンはこれまで一緒に戦ってきたバンドを呼んで、より密度の濃い対バンが出来れば良いなと思ってて。後半戦は東名阪でしっかりワンマンをやりたいということで、こういう形になりました。ツーマンはシングル含めて、新曲7割くらいと定番曲で構成して、ワンマンではアルバム収録曲を全部やりたいなと思っていて。今までだとアルバムを作っても、ライブでやらない曲も何曲かあったんですけど。今回は全部重要な曲だし、無駄な曲が1曲もなくて。ライブでも歌っててすごく気持ち良いし、自信を持ってやれているので。ツアーでもしっかり聴かせていきたいです。

──ツアーに向けての目標や課題はありますか？

so-hey　5人全員がノーミス、完璧な歌と完璧な演奏を目指したいです。ノーミスってあり得ないことだし、今までは多少荒くても良いと思ってたんですけど。もっと楽曲の再現性を高めるという、ストイックな部分を目標にしたいと思ってます。ボロボロの演奏でデカいステージに立ってるバンドは見たこと無いので。さらにデカい会場でやるためにも不可欠な、完璧な歌と演奏を目指して頑張ります！
 
■ALL OFF_Major 1st Album「Re:sound」Special Trailer