LOVE ON THE FLOOR 2017・髙橋大輔インタビュー

──では、今年の公演「LOVE ON THE FLOOR」について。去年は「挑戦」とコメントしていましたが、再演のオファーがあったときはすぐにやろうと思いましたか？

いえ、悩みました。やりたいという気持ちはありましたけど、「2回目もお客様が来てくださるのかな」「前回よりも良いものが出来るのかな」という不安があって。でも、シェリルたちは一流のダンサーと仕事をしてきた方々だから、「“出来る”と思ってるから、やるって言ってるんだろうな」と思って。僕自身も観たい作品でしたし、みなさんの考えに任せて、信じてやれば大丈夫だろうと。そこで踏ん切りがついたと思います。

──しかも今回の「LOVE ON THE FLOOR 2017」は髙橋さん、シェリルさんのＷ主演ですね。

前回は初めての舞台ということで、あたたかい目で見ても頂けたところもあったと思います。ですが、今回は2回目ということで、期待してくださってる方も多いと思いますし、プレッシャーは高いですね。それに、ストーリーは変わらない中、僕の出演シーンが増えるということなので、不安はありますが、より良い作品に出来るよう頑張りたいです。前回はソロのダンスが多かったので、今回は群舞が増えたらいいなぁと思っています。

──演出を手がけるシェリルさんからはどんな話があったんですか？

「ひとりで踊るのがいいか、みんなで踊るほうがいいか」と聞かれました。「どっちも難しいので、どっちでもいいです」と答えたんですけど（笑）。（自分で判断するよりも）外から見てもらったことが正解だと思うので、言われたことをしっかりやろうと思ってます。

──髙橋さんご自身がやってみたいことは？

前回はみんなで踊る群舞が少なかったので、今回はそれが増えたらいいなと思います。

──これから稽古が始まりますが、どんな準備をしていますか？

ヨガに通いたいと思ってます。ダンスを習おうかと思ったのですが、それよりも柔軟性のほうが大事だなと。ホットヨガで強引に柔軟性を上げて行きたいですね（笑）。（女性ダンサーを持ち上げる）リフトのシーンもあるので、上半身も鍛えようかなと思ってます。下半身はスケートで練習を積んできていますが、上半身はまだまだなので。上半身は鍛えたことがないので、やり方がわからないんですけどね。

──やはりスケートとは使う筋肉が違うんですね。

そうだと思います。スケートは背筋を使うことが多いですし、シングルスケーターの場合、上半身の筋肉をつけすぎると回転のジャマになることもあるので。バランスを考えて鍛えたいと思います。

──舞台での表現力も大きなポイントですよね。髙橋さんは音楽を身体的に表現する力が優れていると思いますが、表現力を高めるために意識していることはありますか？

特にないですね。僕、カウントも上手く取れないんです。「8カウントで入ります」と言われても、全然できないので。ピアノが弾けるわけでもないですし、楽譜も読めない。ただ、曲を聴くと頭のなかでスケートのプログラムを作ったりします。「この曲で滑るんだったら、こんな感じかな」って考えるのがクセになっているんですね。

──それは今回の「LOVE ON THE FLOOR」でも活かせそうですか？

（笑）どうなんですかね？　前回もそうだったんですけど、ダンサーのレベルがすごく高いので、見てるだけでも勉強になるんです。（前回の公演の）DVDで他のダンサーの振り付けまで覚えて、レベルアップしたいですね。

──最後に「LOVE ON THE FLOOR 2017」に対する意気込みを教えてもらえますか？

愛をテーマにした素晴らしい作品なので、「もう1回観たい」と思ってもらえるように全力でがんばります。Ｗ主演ということで出演シーンも増えますし、前回以上に気合いを入れてやりたいですね。