インタビュー/東條祥恵
6月5日、TOKYO DOME CITY HALLにていよいよ<10th Anniversary 47都道府県TOUR 2017 GRAND FINALE「KISS THE FUTURE~僕らの帰る場所~」>を打ち上げるDaizyStripper。
バンド結成10周年を迎えた今年、最新フルアルバム『HOME』を掲げ、このグランドフィナーレに向けて現在47都道府県ツアーを開催中の彼ら。10年間、止まることなくビジュアル系の最前線で活躍し続けてきた彼らが築き上げたHOMEは、なんでこんなにも来るものみんなをWELCOMEで迎え入れ、いつもアットホームで、温かな雰囲気で包み込んでくれるのか。
DaizyStripperが10年間変わらず“光”であり続けた理由を夕霧(Vo)、なお(Gt)、まゆ(Gt)、Rei(Ba)、風弥〜Kazami〜(Dr&Pf)の5人に最新作、ツアーの話も交えながら訊いた。
──DaizyStripperがこの10年間に築き上げたHOMEはどんな家なのか。「HOME」の歌詞に“下手くそな料理を作って帰りを待ってるよ”( 最新アルバム『HOME』収録曲)という一節があったので、デイジーのお家を料理に例えて表現してもらえますか?
そんなに敷居は高くないと思うんですよね。ウチは。ドレスコードがあって料理はナイフとフォークを外側から使って食べてねというものではなく、もっと気軽に来れる場所でありたいなと僕は思ってるので。“すき家”かな。全国どこにでもあって、いつでも行けて、安いし、一つの屋根の下にいろんなメニューがある。2軒目行こうぜはいらない。ここだけで十分。また帰ってきて食べたいと思ったら24時間開けていつでも待っててくれる。そういうところがデイジーと似てる。
僕は“オリジン弁当”。自分で食材を選べるじゃないですか。『HOME』を聴けばわかるように、いろんな楽曲があって。ビジュアル系好きな人もそうじゃない人でも、どれか一つはヒットする曲が絶対にあると思うんです。オリジン弁当もいろんな食材が揃ってるから、自分の好きなものをチョイスできる。そこが共通しているところですかね。あと“おにぎり”でもあるかなとも思うんです。ウチらはスーパーカッコつけな訳でもないし、SIMPLE IS BESTで気取りもしないし。ありのままの姿なんですね。日本人が食べるありのままのものっていったら米だと思うんです。なので、DaizyStripperはスタンダードな米が一番似合ってると思います。
──でも最新アー写ではリムジンに乗ってましたけどね。思いっきりカッコつけて(笑)。
全員:だはははははっ(大ウケ)。
おにぎりも、たま〜におしゃれなトッピングで飾ったりしますから(笑)。
俺は“鍋”かな。
うわっ! まったく一緒(微笑)。
それこそみんなでワイワイしながらつつける感じとか、味だってキムチ鍋に豆乳鍋…いろいろあって気分によって変えられる。それはDaizyStripperのいろんな音楽があるよっていうところとすごい似てるし。なによりもアットホーム感はデカイですね。鍋もデイジーも集まったみんなで楽しめて笑いあえる。そんな空間ですから。そういう雰囲気作るのはぼくら天下一品ですからね。
&インタビュアー:ラーメン?
ツッコミ早すぎ(笑)。
僕は“カレーライス”かな。あのね、本当はいろいろ入ってるの。野菜もスパイスもお肉もめちゃめちゃ入ってる。ウチのメンバーも5人それぞれ性格も考え方もバラバラ。でも、それで一つのものになるってところが似てるかな。
俺は鍋は鍋でも“ちゃんこ鍋”。どんな具材を入れようが、ちゃんこ鍋はちゃんこ鍋なんですよ。デイジーは10年通して、入れる具材は少しずつ変わってきたり、何かを足したりしてきたけど、ちゃんこ鍋という料理名は変わらずずっと10年間守り続けてきた。結局はデイジーストリッパーの音楽性、その根本は1つの料理から変わってないということです。入れるものはその時々で変わっても。