RAZOR、本格始動！バンド結成から、アルバム制作、ライブへの意気込みまで、Gt.剣（Sadie）とVo.猟牙（ex.BORN）に訊いた！

──なるほど。タイトルの“RED INVISIBLE”にはどんな意味合いがあるんですか？

猟牙　音楽って楽しいんだけど、悲しいこともあればしんどいこともいっぱいあって。このバンドを組んで現時点に到達するまでもいろんな苦労があったんですよね。そういう日常的に感じてる部分とか、メンバーと過ごしている中で感じたもの、そういう楽しさ、つらさ、悲しさ、苦しさ……RAZORを表現する大事な一枚だからこそ、まず一発目の作品には俺のいろんな気持ちを投影したいと思って。それで“実態はあるんだけど目に見えないもの”という意味の“INVISIBLE”。“RED”は、血だったり、燃える炎だったり、いろんな感情を単語ひとつで表現できるなって思って、“RED INVISIBLE”というタイトルを掲げました。“RAZORの名刺代わり”と言ってるだけあって、いろんな想いをここにぶち込みましたね。

剣　楽曲自体は激しいんですけど、情景が浮かぶように作ってて、表現したい世界観が濃密になってます。曲を聴いて浮かぶ情景だったり、詞世界の中に出てくる人物像であったり、リスナーそれぞれが曲の世界にどんどん入り込んでもらいたいですね。

猟牙　そうね、自分を投影してもらいたいですね。ちなみに一番最初に完成したのが『RED ZONE』という曲なんですけど。剣がデモに入れてた言葉も結構引用したりしていて。あと、これはファンの子は気づくかもしれないですけど、実は最後のサビの歌詞がBORNの『SATISFACTION？』の歌詞とまったく一緒なんですよ。

──そうなんですか!?

猟牙　新たなバンドを立ち上げるにあたっていろいろ悩んだんですよ。新しいバンドではまったく違う世界を表現するべきなんじゃないかとか、“猟牙”はBORNのものだから名前を変えようかなとか。でも、BORNがあったおかげで今があるっていうことは紛れもない事実なんで、その想いはずっと背負い続けようと。それに、『SATISFACTION？』で歌った気持ちは今も変わってないなっていうのがあったから、今回新たな決意表明をする場でもその気持ちをそのまま入れたかったんですよね。『RED INVISIBLE』には本当にいろんな想いが詰まってます。

──さて『RED INVISIBLE』のリリース日でもある11月30日に新宿ReNYで1st ONEMAN LIVE 2016【RED INVITATION】が行われますね。

猟牙　ReNYって照明がすごい綺麗で、俺の中では赤いイメージがあるんですよ。RAZORの『RED INVISIBLE』を掲げたライブとして似合うだろうなと思って。ただ、リリースと同時にワンマンなんで、ほとんどのお客さんは曲を知らないわけじゃないですか。これチャレンジャーですよね（笑）。でも熱いライブになる気はしてます。

──ミニアルバムは6曲のみですが？

猟牙　今、新曲も作ってるんですけど、カッコいいから同じ曲を何回もやっちゃうかもしれない（笑）

剣　ライブの進め方も自分たちの思うがままにやろうぜって言ってるんですよ。仕掛けも考えてたり、考えてなかったり（笑）

剣「ライブはファンの子と一緒に創り上げていきたいんですよね。『RED INVISIBLE』はまだ完成ではなく、そこに最後、ファンの想いが入って初めて完成すると思っているので」
猟牙「とにかくデッカい夢を見てるから、ファンの子たちもRAZORにデッカい夢を託してほしいですね」

──そして来年1月6日から1st ONEMAN TOUR 2017【RED INVITATION】がスタートし、東京は1月15日にTSUTAYA O-WESTで行われますね。

剣　ReNYもO-WESTも結構挑戦だと思ってます。言ってもできたてほやほやのバンドなので。“俺たちどう？カッコいいでしょ？”って自分たちをヘンに誇示して観せるのは嫌で、ライブはファンの子と一緒に創り上げていきたいんですよね。『RED INVISIBLE』はまだ完成ではなく、そこに最後、ファンの想いが入って初めて完成すると思っているので。

猟牙　『RED INVISIBLE』の曲たちってライブでどうにでも化けていくと思うんですよ。俺、バンドのライブがカッコよく見える要因って、ファンがカッコよく暴れてたりする姿も含めてだと思っていて。ファンが輝ける土台を俺らが作るから、俺らはステージで輝いて、ファンは客席で一緒に輝いて、一緒にひとつのライブを創り上げたいですね。

──かなり激しくアグレッシヴなライブが予想されますね（笑）。

猟牙　正直もうカッコいいライブをやる自信に満ち溢れてます。我々の存在を今初めて知った人もまずはHPに飛んで視聴トレーラーで曲やMVをチェックしてほしいですね。売れたいっていうよりも、自分らが気持ち込めてやってる音楽がどんどん広まっていってほしいっていう想いのほうが強くて。世の中的に不況なわけじゃないですか。それでも音楽で夢が見たいんですよね。今までもずっと見続けてるし。とにかくデッカい夢を見てるから、ファンの子たちもRAZORにデッカい夢を託してほしいですね。

■RAZOR「RED INVISIBLE」全曲視聴トレーラー