──この曲のミュージッククリップではRayさんが8回も衣装チェンジをしているのも話題になってましたけど。
今回のMVは、亜美ちゃんが折りたたみ自転車に一目惚れして買っちゃったのに重ねて、MVの主役である私は、エレキギターに一目惚れしてしまって、その子を買うためにいろんなバイトをするというストーリーになっていまして。最初に“いろんな職業体験するよ”とは聞いてたんですけど、まさか8着も着るとは思ってませんでした。じつは8着のうち3着私服パートがありまして。アコースティックギターを木陰で弾いてるシーン、一番最初のエレキギターをなでなでするシーン、一番最後のエレキギターのシーンは私の私服という設定で用意してもらった衣装なんですね。だから、コスプレするRayだけではなくファッションとしてのRayも楽しめる映像になってます。
──いままでのMVにはないパターンですね。
そうなんです!ここ最近ファッションのお仕事とかも頂いてて、そこではいろんなお洋服を着ているRayを見せているので、そういうものがあってこその今回のMVだと思いますし。シングルのジャケットやアーティスト写真も、今回は私服っぽくていつものステージ衣装を着たRayとはまた全然違うんです。
──本当だ!では、MVのなかでRayさんはいろんなバイトをやられてましたが、実際のバイト経験は?
あります。コンビニ店員を北海道の実家の近くでやったことがあります。だから、MVのなかでもコンビニ店員をやってるんですよ。で、そのときの髪型は、私がバイトしてたときにしてたのと同じものにしました(微笑)。あの髪型して“いらっしゃいませ〜(語尾を上げて)”ってバイトやってました。
──接客業向いてそうですよね。Rayさんは。
ああー。だから、常連さんとかお話ししてましたよ。コンビニには珍しくイートインスペースがあったので、必ずこの曜日のこの時間に食べに来るお客様というのがいらっしゃって。この人は“ネギ抜き”、この人は“七味あり”とか結構憶えるもので。それを渡すときにお話ししたりとかしてたので、きっと向いてるんだと思います。
──そういうところが握手会とかのRayさんにつながっているのかもしれないですね。では次にC/Wについても聞かせて下さい。「キミと」。こちらはRayさんが作詞をされてましたね。
はい、書かせていただきました。アルバム(『Little Trip』)の『星』に続いて、これが2曲目になるんですけど。『星』同様、曲・編曲は板倉孝徳さんに担当してもらいました。『星』にすごい濃い思いを入れ込んじゃった後だったから、書く内容はすごく悩みました。でも、曲を作ってくださった方が同じというだけで、私は気持ち的にはリラックスした状態で臨めてたので、歌詞を書いたら板倉さんに見てもらって。そこでアドバイスを受けたらちょこっと直したりっていうのを小まめにやって。悩みつつも、素直な気持ちが書けたんじゃないかなと思います。
──この歌詞の“キミ”というのは、ファンのことを指してるんですか?
じつはですね、この歌詞でなにを書こうかと考えたとき、まず表題曲を書いていただいたmeg rockさんの歌詞を読んだんです。それで原作を思い出したときに、主人公の亜美ちゃんがポンタくんと出会ったときのドキドキ、ポンタくんと一緒なら新しいものが見られるという期待感というのがひらめいて。それで書き始めた歌詞なんです。
──ということは、ここでいってる“キミ”は亜美ちゃんの視点から見たポンタくんということ?
始まりはそこです。でも、人によっては恋愛っぽくとらえる人もいれば、友情だったり仲間意識ととらえる人もいて。だから、Rayとファンととらえていただいても全然間違いではないです。
──このシングルで勢いをつけ、年が明けたら2017年2月19日に昭和女子大学・人見記念講堂でRayデビュー5周年ワンマン<RAYVE2017〜5th Anniversary〜>の開催も決まっています。どうですか、Rayさんにとってはもう5周年?まだ5周年?
気づいたらあっという間、早いなって思うのでもう5年?なんですけど。でもその間にいろんな経験をさせてもらって、充実した時間を過ごせたなと思うと長かったなと思うので、まだ5年?長くも短くも感じる、不思議な感覚なんですよ。いま5周年ライブの計画を練っている最中なんですけど、それを考えてるときはもう5年?と感じるときの方が多いです。
──こちらはどんなライブになりそうですか?
いま考えているテーマは“感謝のライブ”ということ。みんなに感謝を伝えたいので、“ありがとう”というのを全面に押し出したライブにしたいと思ってるんです。この5年間、RayがRayとして活動してこられたのはスタッフさん、関係者さん、そして何よりもファンの方の応援、支えてくれる力があってこその5周年だと思っているので。そのことに対して、みんなに“ありがとう”を伝えられるライブにしていきたいと思ってます。
──5周年という節目のライブなので、これまで活動してきたRayさんの一つの集大成を見せるライブにもなるんでしょうね。
そうですね。これまでのRayをぎゅーっと詰め込んだライブになります。今回は久々のフルバンド構成になるんですよ。このために珠玉のメンバーが集まってくれて、曲数もすごいことになりそうです(笑)
──では、ライブに向けてファンのみなさんにメッセージを一言お願いします。
デビュー5周年記念ワンマン<RAYVE2017〜5th Anniversary〜>は、全体を通してみんなが“Rayを応援してきてよかったな”と思えて、さらに“これからもRayを応援したい”“Rayのライブに行きたいな”と思ってもらえる。そういうライブにしたいと、いまもりもり制作中ですっ!みんな見逃し厳禁だよっ!チケットはお早めにっ!
■9thシングル「♡km/h」MV(試聴用short.ver)