松岡充インタビュー。“バンドの活動の核”と言う「MICHAEL CHRISTMAS」、ファンへの真摯な想いを語る。

去年のライブで、“MICHAELという存在、命、動力を与えられたんだから、みんなで大事にこれから育てていこうよ”とオーディエンスに認められた気がしたんですよ。

──今回のクリスマス・パーティーは＜MICHAEL LIVE 2016 第三章＞と題して大阪、東京それぞれ2DAYS開催が決まっています。今年はどんな内容になりそうですか？

いまアルバムを見据えた新作を創っているところで、それにかなりの時間を費やしてるんですよ。MICHAELは頻繁に作品をリリースするとか、商業的なものにあまり縛られない活動をやらせていただいているんですが。とはいえ、19年間活動して来たSOPHIAが急に止まったからこそのMICHAEL、その意味合いが僕はすごく大きかったので、その役割を果たすべくこの3〜4年間の活動はあったと思うんですね。その中で去年は春、夏、秋、冬と1年の間に4回に渡って別のテーマを持ってライブ活動を行えたんです。そのなかで“俺たち歌っていいんだ”“ここにいていいんだ”“MICHAELとして新曲を鳴らしていいんだ”ってすごく自信を持たせてもらったんですよ。それを持って、次のMICHAELの扉を能動的に開けていくことが始まったんです。

──以前はMICHAELに対して意識が能動的ではなかったということですか？

それまでは、SOPHIAがなくなってぽっかり空いてしまった隙間を埋める。なんとかみんなが戻れる場所を創って守らなきゃいけないという気持ちのほうが大きかったんですよ。なので、最初はMICHAELの意思というよりも、僕らにとっても“これはSOPHIAと別物ではないんだよ”というのをみんなに見せる、その意思表示をしていく活動だったと思うんです。でも、去年の活動を通してオーディエンスに“もうそれは大丈夫だよ”と言われた気がした。“これからはMICHAELが思うように活動してくれれば僕たち、私たちはついていくから”と言ってくれた気がしたんですよね。

──あっ！去年ステージで「もうMICHAELは自分の足で歩き出してもいいのかなと思った」と松岡さんがおっしゃってたのは、そういう意味だったんですね。

はい、まさに。“MICHAELという存在、命、動力を与えられたんだから、みんなで大事にこれから育てていこうよ”とオーディエンスに認められた気がしたんですよ。それを受けての楽曲創りをいまもずっとやっていまして。

──新曲作りの状況はどうですか？

実は早い段階でほぼレコーディングが終わってるものもあったんですけど、思うところがあって、もう一度やり直した曲もあるんです。そこはジルと2人という形なので、いろんなプレーヤー、クリエイターとトライできるんですよね。去年の活動を受けて、次は“MICHAELここにあり”という作品を提示したいし。そう思ったので、今回はじっくり贅沢に時間を使わせていただいてます。一緒にやるプレイヤー、エンジニアさんの技量ひとつで楽曲が変わりますから。そういう、MICHAELだからこそできるチャレンジングな作業の面白さも感じ始めているところです。

──それはSOPHIAではできなかったことですか？

SOPHIA時代と変わらないところもあります。僕はSOPHIA時代からクリエイティブなところは最後の最後まで、CDがプレスに入るまで諦めないで粘るタイプなんですよ（笑）。それは、初期SOPHIAの作品を創るときに叩き込まれた癖がついてるんです。ちょっとでも納得がいかないものは世に出しちゃいけない。だから、納得いくまで諦めない。そこは変わらずこだわってるんです。でも、今回はもう見えてきました。次に提示するMICHAELが。

──おっ！ということは、今年のCHRISTMAS LIVEでは松岡さんが見えているNEXT MICHAELなるものが。

絶対に見えるステージになります。<MICHAEL LIVE 2016 第三章＞は、一人で歩き出したMICHAELが何を歌うのか、何を弾くか、それを届ける場所になります。もちろんMICHAELのライブに欠かせない既存の曲もあるので、次のアルバムを全曲披露とまでいかないんですけど。でもそこは2日間あるので、何曲かずつ分けて入れこんだりして、現在進行形のMICHAELを体感してもらえるライブにしようと思ってます。

──現在進行形のMICHAEL、その真新しい姿を最も早く目撃できるライブになる訳ですね？

はい。そこで新しいポジティブな風を感じてもらって、次の新しい年を一緒に迎えようじゃないかというのが、今年のMICHAEL CHRISTMASの役割かなと思ってます。なので、ファンのみんなには絶対に観て欲しい。

──では、気になるアルバムの方なんですが。こちらはいつ頃リリースできそうですか？

2017年、春頃には出したいですね！

 
■＜MICHAEL LIVE 2016 第三章＞祝 開催決定スポット Merry Christmas ver.

■ ＜MICHAEL LIVE 2016 第三章＞祝 開催決定スポット こころ ver.