──9月26日からスタートの“T.UTU with The BAND Phoenix TOUR 2016”、どんなものになりそうですか?
せっかくT.UTU with the BANDがタイトルになっているし、当時の曲を万遍なくやりつつ、そこに僕のソロ曲も少し寄り添う形で入れていこうかなと思っています。
──ソロ曲もこのバンドでやることで、また違った魅力が見えてくるかもしれないですね。
そうですね。あと、ソロはソロなりにこだわってきたライブの形があるので、そのあたりもこのバンドでトライしてみようかなと思っています。
──ソロでこだわってきたところというのは演出面なども含めてのことですか?
オープニングも工夫して、仕掛けを作っていまして。特に50代の人たちが喜ぶオープニングになっていると思います。衣装もこだわって作っていて、まさにT.UTU with the BANDという感じになったんじゃないかな。アメリカの南北戦争時代をイメージしたアーミー・ファッションになっていて、ロングでボタンがあってというもので、全員統一しています。
──ビートルズもおそろいの衣装だったりしましたもんね。
同じ衣装なんだけど、ボタンの留め方とか、インナーによって、雰囲気も変わってくるし、着こなしの違いも出ると思いますよ。
──ツアー・タイトルに“Phoenix”という言葉が入ってますが、これは英語のフェニックスではなくて、ギリシア語なんですね。
そうです”ポイニクス”ですね。“フェニックス”って言うと、大げさっぽく聞こえちゃう感じがしちゃって。キーワード的なものとしては“蘇る”“復活”がいいなと思っていて、その言葉の意味から探していくと、やっぱり“フェニックス”にたどりついちゃうんですが、それだとちょっと大げさすぎますから。それで辞書を見ていてたら、ギリシャ語で”ポイニクス”というのが載っていて。響きとしても新鮮だし、いいなと。しかもこの言葉には赤という色のイメージも含まれていて、ちょうど衣装も赤が入ってる。この一致はすごくいいなと思って、“Phoenix”としました。
──ツアーとなると、体調管理も重要になってくると思うのですが、そのあたりは?
いかにコンディションを整えるかは毎回のテーマですね。ともかく体に無理がないように、終えたいと思ってます。一度、体を壊して、手術をしているので、そんなに無茶は出来ないので、以前のように、みんなと飲み食いしたり出来るかどうか。
──ツアー以外にも精力的に活動を展開されていますもんね。
やりたくて、増えているというよりも、やる手段が増えているから、必然的に増えているということだと思うんですよ。ソロがあったり、U_WAVEがあったり、今回みたいにバンド・スタイルのツアーがあったり、震災の復興支援のライブがあったり。自分がやるべきこともありますから。
──11月14、15日のEX THEATER ROPPONGIが追加公演として決まりました。これがファイナルとなりますが、アリーナ面はオールスタンディングとなるんですね。
ツアー・ファイナルなので、少し形を変えようかということで、そうなったんだと思います。ただ、最後だから一番盛りあがるとか、そういうことではなくて。すべてのステージ、最高に盛りあがるものにしていこうと思っています。
──観に来る人にメッセージをいただけますか?
T.UTUを知らない人にはよりバンド感のあるステージ、バンドでの僕を楽しんでもらえたら。T.UTUを愛している人にとっても、満足してもらえるものになると思います。
■宇都宮 隆「T.UTU with The BAND Phoenix TOUR 2016」に向けて本人からのコメントが到着!