──やってる音楽以上に、これまでのJ-POPとは明らかになんか違ったのがCREAMのビジュアル!Staxx Tさんの帽子をかぶってるようなハイトップフェードとか奇抜すぎて(笑)、インパクトがすごかったですよね。
Minami デビュー当時は、奇抜な印象は確かにあったかも。
Staxx T いまだに普通と違うところはありますね。見た目は。昔から他の人と同じなのが嫌なので。
Minami 2人ともそうなんですよ。これがいま日本で流行ってるからっていわれたら、アメリカで流行ってるこっちがやりたいとか(笑)。日本で流行りだしたら次のことをやりたい、みたいな。
──世界にアンテナを張ってるCREAMならではですね。
Staxx T 飽き性なんでコロコロやりたいこと、着たい服も変わる。それがCREAMっぽくていいのかなといまは思ってます。最初は髪型とか変えない方が印象に残っていいのかなと思ってたんですけど、あの髪型は3年頑張ったんですけどもうダメで(笑)。ただ、そのお陰で“あの頭のすごいヤツ”という印象は残せたと思います。
Minami だから、いまだにあの髪型のこといわれるもんね(微笑)。デビューのときは、一目見たら忘れられない髪型にして印象付けようねというのがあったら、それは成功したってことじゃない。
Staxx T 確かに(笑顔)。いまはいい音楽を作るだけじゃなく、ビジュアルの見せ方、ファッションとかもすごい大事だと思うんですね。「オシャレだな」発信で、まずその人のことをチェックし始める時代なんですよね。
──うわっ、ほんとだ。SNSのInstagramとかまさにそうですもん!
Staxx T 「歌は別に興味ないけど、この人オシャレだからフォローしとこう」ってフォローするでしょ?
──ええ、その通りです(微笑)。
Staxx T そこでインスタをフォローしてたら、たまに流れてくる歌を聴いて「意外といいな」っていう音楽の届き方もあると思うんです。オシャレで、なおかつ音楽もカッコイイ。そのどっちもがないとダメな気がしてて。
──いまの時代は?
Staxx T ええ。逆に僕が憧れてた海外のアーティストって、みんなそうなんですよ。こんなにオシャレでこんなにイケメンなヤツがこんなに歌が上手いなんておかしいだろうって(笑)。そういう見せ方は大事にしてますね。
──自分たちのInstagramも音楽を伝える大事なツールとして活用されてるんですか?
Minami はい。
Staxx T だから写真にもすごくこだわりがあるし。僕はご飯の写真は絶対にアップしないとかあるんですよ。見せ方として。
Minami それはウチらっぽくないからね。
Staxx T 写真のフィルターのかけ方、色、それもセルフプロデュースのセンスだと思うんです。いまの時代は音楽を作ることも、映像を作ることもすぐにできるんで、僕らはユーチューバーという言葉が生まれる前から、ユーチューバーのように映像を作って。YouTube Channelで“CREAM VISION”というのをやって、映像と一緒に音を聴いてもらうことでCREAMの世界観を伝えてたんですね。音だけよりも映像がある方が人は入りやすいんで。
Minami そこではどういうものが再生回数が伸びるのかとか、いろいろ勉強になったよね。
──ユーチューバーが生まれる前からそこに目をつけていたCREAM、時代の一歩以上先をいってますね(微笑)。
Staxx T いまはスマホが手元にある時代じゃないですか?そういう時代に生まれた子供たちって、スマホの中でできることが自分の生活のすべてだと思うんで、そこにどうダイレクトにCREAMを届けていくかは重要な気がするんです。ライブを観に来るというのは、そこから次のステップだと思うんです。だから、そのスマホにどう自分たちを届けるのかがとても重要な時代なのかなと思いますね。
──音楽の届け方も、NEWな届け方がいまの時代は求められている訳ですね。あ、それはそうと、お二人のユニット名のCREAM。この名前はどこからきたんですか?
Minami ”CREative“”team”というのを合体させて”CREAM”なんです。セルフプロデュースで、自分たちからいろいろクリエイティブなことを発信しようということでつけました。
Staxx T だから、自分たちでトラックも作ればビデオの映像編集もするし。基本的にできることはなんでもやります。自分たちが作りたいものをDIYでちゃんと表現するって、すごく大事なことだと思うんです。そこを人に任せてたらその人の感性になっちゃうんで。ただ、DIYでやるためには、自分が表現したいことが頭の中ですべて見えてないとできですけど。いまはお金をかけたからすごいという時代ではなくて、逆に素人っぽいものの方がみんなが“いいね!”してシェアしたがる。そういうところも含めてのDIYです。
CREAMのライブの楽しみ方をレクチャー!