ドームという場所でやるのは初めてだから、正直距離感的な意味で分からないところもあると思うのね。だから、届けきれなかったごめんね、じゃすまないでしょ。そういう意味で、事実上一発勝負になるわけで。そういう気負いはあるかな。(日高)
──じゃあ、京セラドームに対しても東京ドームに関しても、気負いはない感じ?
日高 うん。気負いはないかな。ただなんか、望む望まないに関わらず、初めましてで来てくれる人も居てくれると思うし、ドームという場所でやるのは初めてだから、正直距離感的な意味で分からないところもあると思うのね。だから、届けきれなかったごめんね、じゃすまないでしょ。そういう意味で、事実上一発勝負になるわけで。そういう気負いはあるかな。ファーストタイムもライヴ1本1本も、いかなるときも一発勝負であると思うんだけど、気負いというか、そこに対する責任感はあるからね。やったことのある会場であったら、なんとなく勝手も分かってるし、そういう意味での気負いはないからね。“やってみたけど、ちょっと違ったね”では済まされないからね。そういう意味での緊張感はあるし、気負いはある。でも、毎回背伸びしたステージをやっているわけではないから、自分たちが思い描いたステージにならないっていうことはないけど、ドームという初めての場所で、来てくれた人たちをどこまで楽しませられるかっていうことに関しては、すごく考えてる。
──そうだね。未知のものって実際やってみないとわからないからね。
日高 そう。分からないからこそ頑張るっていうね。
──ということは、10周年のときに初めて試みたセンターステージのときも、未知故の構えはあった?
日高 あったね。センターステージはすごく構えた。センターステージとローリングステージはチャレンジングでしたね。スタッフも含めて初めてだからね。どっちが後ろか前か解らなくて不安とか、そういうんじゃなくて、言語化し辛い感覚。精神論ではなくて、実際に声とか音とか志向性のあるものを客先に飛ばすわけだからね。久々に初めての感覚を思い知った感じがしたね。それに比べると、会場の大小ってところは、少し意識が違うというかね。むしろ、センターステージとローリングステージの方が構えたね。
末吉 やっぱどうなるのかすごく不安だったしね。見てくれてるみんなにどう見えてるのか、楽しんでもらえてるのか、すごく不安だった。でも、すごく評判良かったし、自分たち自身も1回やったことで慣れたから、もう平気っていうかね(笑)。
日高 そう。初めてじゃなくなったっていうことはデカイよね。
末吉 またやってもいいなって思えるからね。だから、なんでもやっぱり初めてのときは、チャレンジなんだなって改めて思ったよね。長くやってるから大丈夫っていうものではないっていうね。
──でも、ドームとなると距離が遠くなっちゃうからね。
日高 肉眼で見えない距離じゃないから、すっごい遠くもないと思うよ。距離を感じさせないステージにしようと思ってるしね。フィジカルな意味で距離を近く感じさせることって、昔よりやれるようになってきているからね。だからね、精神的な面でもフィジカルな面でも、近くなれるように、そこは大切に作っていくつもり。アリーナツアーをやったときに、それをアジアツアーに持っていくにはどうするか?ってことも考えたりしたでしょ。
俺たちはそこまでドームだからって構えたライヴじゃなく、いつも通りのAAAのライヴを魅せたいと思っているから、肩の力を抜いて、本当に楽しんでほしいなって思う。(末吉)
──物理的に会場の大きさが違うから、同じ内容のツアーをどう魅せていくか?っていうところでね。
日高 そう。会場によっての魅せ方の違いはあると思うから、そこはドームならではの魅せ方を考えなくちゃなと思ってる。
末吉 ドームならでは、ドームという広さの場所だからこそ出来るステージにはしたいと思ってるけど、俺たちはそこまでドームだからって構えたライヴじゃなく、いつも通りのAAAのライヴを魅せたいと思っているから、あんまり構えないで来てほしいなって思うな。肩の力を抜いて、本当に楽しんでほしいなって思う。楽に楽しんでほしいなって。その方が、想像外のことが目の前で起こったときに、興奮出来ると思うし、楽しめると思うから。
──ドーム前、10月5日にリリースされるシングル「涙のない世界」は、ライヴ向きというより、すごくしっとりした楽曲だけど。
日高 そこはドームを意識した選曲ではなかったからね(笑)。また別物として受け取って聴いてもらえたらと思いますね。
末吉 そう。そこはまた別物としてね(笑)。でも、京セラドームでも、東京ドームでも聴いてもらえると思うので、しっかり聴いて来てもらえると嬉しいです。