カフカ決意の意欲作「あいなきせかい」が遂に9/7リリース!ツアー各地対バンも発表となり、ファイナルはLIQUIDROOMワンマン!

インタビュー | 2016.09.06 18:00

──それぞれ具体的に、制作中の印象的なシーンや、曲のエピソードについて聞きます。ヨシミさん?

ヨシミ 「LOVESICK」という曲があるんですけど、そのリズムを録ってる時に、別部屋でコウタとウチュウがパソコンで作業していて、イントロから全体の構成までをどんなアレンジにするか、延々やっていて。あの時の悩みまくってる二人の顔は、今でも忘れない(笑)

フジイ 別の部屋でドラムを録って、戻ってきたら、みんながぐてーっとしてて(笑)

ヨシミ でもこの曲は、今の形が一番いいですよ。無駄を削ったんですよね。それとこの曲は、曲中に入ってるセリフが面白くて。

──ああ~。“もしもし?久しぶり”っていうセリフ。ああいう演出、カフカで初めて聴いた気がする。

カネコ あそこはもともと、コーラスが入ってたんですけど。曲自体を、ちょっとゲスな感じというか、パリピな感じというか(笑)。そういうものに特化したかったんですよね。恋愛って、そういう面はすごく重要だと思っていて、ほかの曲で真面目に愛というものを考えすぎた結果、衝動的で馬鹿な男子がいないなと思って、この曲なら行けるんじゃないかな?と。好きな子に電話する気持ちでやってみようと思って、実際に電話するところを一発で録るという。

ヨシミ そしたら、ぴったりはまった。いい雰囲気出てるよね。普通じゃない。

──ウチュウさんは、特に印象的な曲というと。

ミウラ 「No Bad」のギターソロですね。ソロを弾く時には、みんなの中にいいギターソロのイメージがあって、みんなを幸せにした上で自分を幸せにするフレーズを、というふうに僕は考えてるんですよ。それに加えて前作ぐらいから、きれいに鳴らすだけじゃなくて、オラァ!みたいなフィジカル感も求められていたので、今回はそれを全編ですごく意識しました。「No Bad」のギターソロは最後まで決まらなくて、レコーディング当日に寝ずに作っていったんですよ。最後まで待たせたからには、全員いいねと言わせないと、死んだほうがましだという気持ちで弾きました。

ヨシミ 良かったよ。昨日までとはまったく違う音で、なんだこのソロは!って思った。

ミウラ みんなで盛り上がって、いいムードを作れたという意味で、仕事を果たせたかなと思ってます。

──フジイさんは?

フジイ ドラムに関しては、「plastic city」が印象的です。今回は全体的に、譜面通りじゃなくてその一歩上のかっこよさを突き詰めた中で、それが一番できたのがこの曲で。スネアをいくつも使って、どれにすればよりソリッドになるか?とか、打ち込みを足したりとか、一番かっこいい音にしようと思ってました。

──カネコさんには、歌詞に関して聞きます。今だから書けたと自分で思う、新しい世界を拓いたと思う歌詞は、たとえばどれですか。

カネコ 歌詞において一番気に入っているのは、1曲目の「Scab」ですね。Scabはかさぶたの意味なんですけど、お風呂に入ってる時に、かさぶたがお湯にひたって血がふわーっとにじんでくるのを見ていて。かさぶたって、気づいたらなくなっているものだから、いつのまにか忘れていくものというか、今は血を流しているけど、何日かしたら見向きもしないものになるんだろうなと。それって失恋した時の気持ちに似てるなと思って、一人でぐっと来て、バーッと書いた歌詞です。そのタイミングがなかったら、思いつかなかったと思います。「City Boy City Girl」も気に入っていて、男女目線の二人の曲なんですけど、僕らが19、20歳の頃に都会に出てきた時は、まだ全然何もわかってなくて、ただいつも追われている焦燥感があって。今あらためて、渋谷の街を歩いてる子たちを見ると、すごくおしゃれしてかっこいいなと思うけど、たぶん中身は俺らが19、20歳の時とそんなに変わってないのかな?と思ったんですね。強がって背伸びして歩いてるけど、いろんなことにいっぱいいっぱいで、でもそれを楽しんでいる、一瞬のきらめきみたいなものを強く感じたので。自分もいつまでもそういう気持ちを持っていたいし、今のシティボーイ、シティガールたちはこの気持ちをわかってくれるのかな?という気持ちで書きました。

──そしてタイトル曲の「あいなきせかい」。これも非常に重要なメッセージの入った曲だと思います。

カネコ 「あいなきせかい」は、愛について自分が表しきれなかったもの、表しえないものの結晶だと思います。愛は人それぞれによって全然違うし、“愛はこういうものだ”って、たぶん言えない人のほうが多いんじゃないかなと。だから、それが答えでもいいんじゃないか?と思ったんですね。

──はい。なるほど。

カネコ 自分なりの愛を感じるものって、理屈じゃないし、誰かを愛する時に理由はないのかもしれないという、この曲はその結晶という感じがします。“あいなき”と言うのは、ネガティブな表現ではなくて、自分は愛を知っているということだと思うんですよ。人間って、それがなくなってから、初めてそこにあったことに気づく生き物だと思うし、俺はそうなんですけど、そんな自分がいつもふがいなくて。いつそれにも気づいていれたらいいなと思って、“あいなき”と言ってしまおうと思いました。

──僕が許してあげる、とか、そばにいるよ、とか。今までのカフカにはなかったような、力強い言葉がいくつも出てきます。

カネコ 全然そこに確証なんてないし、自信もないけど、気持ちは無条件に出てくるものだから。今ならそれを言葉にできるかなという感じでした。

──11月からはアルバムのリリース・ツアー『KFKの逆襲がはじまるぞツアー』が決まりました。このアルバムを踏まえて、どんなライブを見せてくれますか。

ヨシミ 「Night Circus」を出した頃(2015年4月)からか、わりとダンサブルな曲が増えてきて。カフカってたぶん暗めなイメージがあると思うんですけど、最近は、暗い曲はもちろんしっかりやるけど、振れ幅が広がったのかな。お客さんの熱量も最近すごくて、“カフカでこんなに跳ねるんだ”とか思うし。きっと、わりと暗い子が多いんですよ。でも俺らも暗いし、そんな仲間が集まって、一緒になれば怖くない。そこにライブ・キッズも増えてきて、より一層みんなで楽しいライブができるんじゃないかと思います。

フジイ アゲめな曲が増えてきたので。今回のリードの「Ice Candy」もアゲアゲで、珍しく夏の曲なので、みんな手を上げてもらえるようなライブにしたいです。

ミウラ 今回のアルバムは、すごくいいムードで制作に特化できたので。その雰囲気を会場に持って行くというか、お客さんは4人の一体感を一番見に来ると思うので、そういう意味で言うと、今はバンド史上一番いい状態だと思ってるので。いいライブができるのは間違いないと思ってます。

カネコ 自分はいつも、ツアーに出る前はユウウツなんですけど。今回、ちょっとだけそれが楽しみだというか。

ヨシミ おお、奇跡だ(笑)。何年も、嫌いだって言ってきたのに。

カネコ 最初に“名盤を作ろう”と言った時に、ライブ感は絶対に重要だと思っていたので。今回はライブで映える曲が多いと思うし、前回のツアーで得たものが、今こういう形になって、みんなからもらった愛を感じてアルバムができたから、今度はこっちがそれを返しに行く番だと思っていて。逆襲という気持ちもありますね、“見てろよ”って。楽しみです。

 

■カフカ メンバーからのスペシャルメッセージ動画!

 

PRESENT
サイン入りTシャツを2名様に!

以下応募ボタンよりメールにてご応募ください。応募〆切は2016年9月30日(金)23:59まで。

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「あいなきせかい」Release Tour 『KFKの逆襲がはじまるぞツアー』one-man

2016年12月7日(水) LIQUIDROOM
18:00 開場 / 19:00 開演
10月2日(日) SALE

オフィシャル二次先行先着受付

お申し込みはこちら
受付期間:受付中~9月20日(火) 23:00

NEWS

・「あいなきせかい」Release Tour 『KFKの逆襲がはじまるぞツアー』対バン公演の共演者が解禁に!
・タワーレコードで『あいなきせかい』発売記念インストアイベント!ミニライブは観覧フリー。サイン会はCDをお買い上げの方に先着で参加券配布!
≫ 詳しくはオフィシャルサイトにて!

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RELEASE

NEW ALBUM「あいなきせかい」
(DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT)
9月7日(水) SALE
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