「同じ名前でイベントを続けてくれていて嬉しい」って言ってくれるんですよ。(宇佐美)
──では、10月9日(日)に行われる日比谷野外大音楽堂のワンマンライブについて聞かせてください。これはGOOD ON THE REELの主催ライブ「HAVE A“GOOD”NIGHT」の50回目を記念したライブですが、まず、50回ってすごいですよね。
千野 そうですね。最初はいろんなバンドを呼んでいたんですが、そのうちにワンマンライブも出来るようになってきて。
岡崎 ワンマンも(主催ライブの)回数に入ってるんですよ。
千野 そうそう。ワンマンをやるようになってからは、「HAVE A“GOOD”NIGHT」の捉え方も変わってきたというか、「これは自分たちの主催ライブなんだ」という気持ちが強くなってきましたね。昔は「俺らも企画ライブやりたい!」っていうだけだったんだけど(笑)
伊丸岡 うん、ホントにただそれだけ。
千野 他のバンドの企画に呼んでもらってばっかりだったから、「俺らもいろんなバンドを呼びたい」というのもあったし。
高橋 1回目のライブのこともめちゃくちゃ覚えてますね。下北沢の「MOSAiC」だったんですけど、6バンドくらい呼んで。持ち時間とか出演順も決めて…。
千野 決めたねー(笑)。「このバンドは一応、先輩だから…」とか。準備の段階ではいろいろ考えてけど、ライブが始まると関係なくなるんですよね。みんな、良いライブをやってくれて。
宇佐美 逆にこっちが力をもらっていたというか。もう解散してしまったバンドも多いですけど「同じ名前でイベントを続けてくれていて嬉しい」って言ってくれるんですよ。
千野 最初のほうのライブに来てくれたお客さんからも「もうこんなに回数を重ねてるんですね」と言われることもあって。これからも重ねていきたいですね。
伊丸岡 もう一生変えません(笑)
岡崎 ツアーのタイトルも「HAVE A“GOOD”NIGHT」ですからね。
──それほどこのタイトルが気に入っている、と。
千野 いや、そうでもないかな(笑)
岡崎 ラフに決めたからね。
千野 バンド名もそうなんですけどね(笑)
高橋 このタイトルを言い出したのって、広平ちゃんだっけ?
宇佐美 いや、俺が言ったんじゃなかった?その頃作ってたデモCDのクレジットに「Have a nice day!」って書いていて、それを変えて「HAVE A“GOOD”NIGHT」にしようって。だいぶ反対されたけど。
千野 そうだった気もする(笑)
──当時から日比谷野外大音楽堂でライブをやりたいという気持ちもあったんですか?
岡崎 漠然と「野外で『HAVE A“GOOD”NIGHT』をやりたい」というのはありましたね。日比谷の野音には行ったことなかったんですけど。
宇佐美 この4人(宇佐美、高橋、岡崎、伊丸岡)は今回のライブの下見のときに、初めて野音に行ったんですよ。
岡崎 おもしろい場所にありますよね。
宇佐美 木がめっちゃあって、その向こうに大きいビルがあって。そのバランスがすごく良くて。
千野 雰囲気がすごくいいんですよね。日が暮れてきて、照明がキレイになってきて。僕は「いつかここでやってみたい」と思ってました。僕が観たのはLOST IN TIMEのライブだったんですけど、途中でアコースティック・コーナーがあったんですよ。
高橋 いいねえ。
千野 ちょうど陽が沈んだ時間帯に座って演奏して、それがすごく良かったんです。もしかしたらマネするかも(笑)
ふだんとは違う“絵”を見てもらいたいなと思います。野音のお祭りみたいなワクワク感もいいですよね。(千野)
──GOOD ON THE REELの野音ライブも、少しずつイメージが出来てますか?
千野 ふだんとは違う“絵”を見てもらいたいなと思いますね。照明の使い方もそうだし、演出に凝りたいというのはあります。まだ言わないですけど、考えている仕掛けもあるので。
岡崎 セットリストにも凝りたいですね。
千野 まだしっかり決めてないんだけど、そろそろ考えないとね。「雨天決行」は軸になると思うんだけど、50回のライブのなかで培ってきたものを見せたですね。
伊丸岡 意気込みはあるけど、まだ実感がないんですよね。当日になればいろいろ感じることもあるだろうし、感動すると思いますけど。
高橋 異世界な感じもある会場だし、おもしろいこともいろいろ出来ると思います。とにかく思い切りやりたいですね!
千野 野音ってちょっとお祭りみたいなワクワク感があるじゃないですか。あれもいいんですよね。
岡崎 入り口から楽しんでほしいですね。360度の景色だったり、まわりの雑音も含めて、思い出に残るようなライブにしたいです。
──より解放的なライブを志向している、今の状態で野音をやれるのは最高ですよね。
千野 そうですね。野外っていうだけでも特別感があるし、ちょうど50回目のときに野音でワンマンをやれて。このタイミングでよかった、今で良かった!と思います。
◆「雨天決行」Music Video