「アイツは何処か狂ってる」
そんなことを言える貴方はさぞかし「マトモな人間」なんでしょう。
10月某日、とあるLIVE終わりにこのコラムを書いています。
どんなにマトモそうに見える人間でも、大なり小なり人に見せられない「狂気」を隠し持っているんじゃないだろうか?
政治家の不倫問題等、嫌になる程どうでもいいニュースが連日世間を賑わせていて。
きっと幼い頃からお勉強を頑張って、良い学校、良い会社に入って、政治家に成れる程「マトモな人間」に成長したのに、
たった一度の過ちで、それまで築き上げてきたモノが音を立てて崩れ落ちる程のバッシングを浴びる。
不倫を推奨するわけではないが、人間は様々な「欲」に本当に弱い生き物だ。
そして満たされぬ欲望に狂って、過ちを犯す人だっている。
それが法に触れるか触れないか、誰かに見つかるか見つからないかの違いでしか無いんじゃないかとも思う。
罪を犯さない人間が「マトモ」なら、欲を捨てるしか無い。
果たしてそれは「人間」なのだろうか?
今日のLIVE、気持ち良く狂えたんだ。
自分はステージで、決して他では見せることのない「狂った」一面を曝け出すことで、
バンド活動以外の日常を、少しは「マトモ」に過ごせて居るのかもしれない。
これを読んでいる「君」にも、もっと「狂って」欲しい。
君が少しでも日常を「マトモ」に過ごせる為に。
LIVEという空間、お互いにとってそんな場であって欲しいと強く願っています。
そしてこの3ヶ月間、こんな短いコラムの文面で初めて出逢えた人にも「生=LIVE」で出逢うことが出来たら、
拙い文でも自分の思いを伝える場を与えて貰えて良かったと思えます。
(儿-じん-/Vo.)
■「蟲聲」MV SPOT